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● 渡しません # 2 ページ38








小瀧 side




特番収録当日



ゲストの座席の位置は、MC側から俺、A

問題の倉持さんは俺らの後ろ

隣じゃなくてまだセーフやなって思ってたけど




倉持「 AさんAさん 」



後ろからのびてきた手はAの肩をポンポンと叩く

脳内の俺は "Aに気安く触るな" って暴れ狂ってるけど、

収録前Aに "今回はごめんやけど我慢しといて" って言われたから今はその気持ちをグッと抑える



A「 はい? 」




倉持「 今日もお綺麗ですね!! また共演できて嬉しいです!! しかも最近よくお会いしますよね? この間もメイク終わりのAさんとばったり!! こんなに会えるともう僕運命さえ感じちゃうというか〜 Aさんもそう思いません? 」




こいつめっちゃ喋るやん

Aが隙がないみたいなこと言うてたけど納得

しかも俺の存在全く見えてへんし





A「 たしかによくお会いしますね 」


倉持「 ですよねですよね!! 」




その後も倉持さんはAに絡み続けて

終いには収録終わり




倉持「 Aさん、この後ご飯とかどうですか? 」


A「 いや、あの後は… 」





またご飯の誘い

Aごめん。俺もう限界やわ




小瀧「 倉持さん 」


倉持「 はい? 」



Aの肩に手を回して引き寄せる



A「 ちょ、望? 」



" 俺に任せて " と耳元で囁く

うっ、今の顔目ぇパチパチさせててめっちゃかわいい




小瀧「 ごめんなさい、Aは誰にも渡すつもりないんです 」


小瀧「 俺らのだーいじなお姫様なんで 」


倉持「 …は? 」


小瀧「 だから必要以上にAに絡んで困らせるとか、絶対許しませんから。じゃ 」









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作者名:ワカナ。 | 作成日時:2021年3月21日 16時

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