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出会い8 ページ10

幸太side


そして、体育祭当日。

もうすでにいくつかの種目は終了していて、次はAが出る騎馬戦の時間になった。


A「わーん、緊張するー!」


真香「大丈夫だって、A。そんなに気負わなくても」


A「だって、これで負けたら優勝できないかもなんだよ?迷惑かけたくないよ〜!」


今俺達の組は負けていて、次の騎馬戦で負ければ優勝は厳しくなる。

だからAはいつも以上に気負っていた。


真香「ほら、行くよ。A」


「うう〜、うん」


そう言ってテントから離れていくAに、俺は声をかけた。


「A!応援してるからな!」


A「!神名くん……うん、ありがとう!」


俺が手を振ってそう言えば、Aはハチマキを持っていた手をブンブンと振った。

俺が好きなあの頃と変わらない笑顔を浮かべて……


佐々木/幸太「可愛い……え?」


思わず呟いた言葉が誰かと重なった。


佐々木「だ、誰だ、お前!もしかしてAちゃんのこと……」


「そ、そっちこそ、Aの知り合いなのか?」


戸惑いながら俺がそう言うと、彼は「はあ!?」と声をあげた。


佐々木「佐々木晴哉だ!俺を知らない奴なんて初めてだよ!」


「佐々木?」


どっかで聞いたことあるような、ないような……


すると、尚和がいつの間にか俺の隣に並んで、口を開いた。

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作者名:スガ | 作成日時:2020年6月29日 21時

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