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出会い6 ページ8

幸太side


長里「神名、ちょっといいか?」


数日後、帰ろうとしていると、俺は長里に呼び止められた。


長里「体育祭のことなんだけどさ。リレー、良かったら出てくれないか?」


「リレー?俺が?」


長里「ああ。神名、足速いんだろ?俺も出るんだけど、1人足りなくてさ」


「あー……」


そういや、もうそろそろ体育祭の時期か…

リレーか……どうするかな……

そんなことを思っていると、長里の後ろからAがヒョコッと姿を現した。


A「神名くんもリレー出るの?」


長里「A!急に後ろから出てくるなよ」


A「ごめん、ごめん。でも神名くん、すっごい速いよね〜いくら詠斗くんでも霞んじゃうんじゃない?」


長里「何だと〜?てか、A。神名が速いの知ってんだ」


A「1、2年の時リレー出てたじゃん。ね、神名くん?」


「あ、ま、まあ…」


見てくれてたのか……知らなかった……


長里「ていうかそもそもまだ神名から許可も貰ってないんだからな」


A「え、そうなの?神名くん、リレー出ないの?」


そう言って俺に問い掛けるAに、俺は「出てもいいよ」と言った。


A「ホント!?やったね、詠斗くん!出てくれるって」


長里「ああ、ありがとな、神名!」


「おう」


そう言って俺は笑うしかなかった。

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作者名:スガ | 作成日時:2020年6月29日 21時

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