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出会い1 ページ3
幸太side
「おはよう、A」
A「おはよ、神名くん」
これがいつものAとの会話。
神名くん、A、それが今の俺達の呼び方。
Aが事故に合い、記憶喪失になってから5年の月日が経った。
久しぶりに会った時に、Aのことを知ってる奴からその話を聞いた時はとても驚いた。
それと同時に俺の心は悲しい気持ちでいっぱいになった。
俺のことも、あの約束のことも、全て忘れてしまっているんだ。
「あ、やべ!宿題やるの忘れてた…」
A「え?珍しいね〜、神名くん」
「あはは…最近何か眠くてさ」
A「最近忙しそうだったし、仕方ないよね。私ので良かったら見る?」
「え、いいの?」
「うん」と笑うAに、あの頃みたいに胸が高鳴った。
俺はそんな気持ちを隠す様に、笑って見せた。
「ありがとな」
A「……うん」
Aは少し間を開けてまた微笑んだ。
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作者名:スガ | 作成日時:2020年6月29日 21時