検索窓
今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:911 hit

出会い17 ページ19

神名side


「A……」


あの後、先生はAの親御さんに連絡してくると言って保健室を出ていった。

俺はAの横にある椅子に座って、Aの顔を見つめてそう呟いた。


「あの時、Aは……」


A『幸太……?』


俺の名前を確かに呟いた。

それはAが俺のことを思い出したということなんだろうか。

でもその後、Aは苦しそうに倒れてしまった。


「Aにとって俺との記憶は……」


長里「1番思い出せない記憶だよ」


その声にバッと顔を上げると、ドアの所に長里が寄りかかっていた。


「長里……」


長里「Aが倒れたって保健の先生に聞いて、Aの鞄持ってきた」


「あ、ああ、ありがとう……」


長里は棚の所にAの鞄を置くと、Aの顔に手を伸ばした。


長里「……なぁ、神名。コイツが事故に合ったこと、知ってるんだろ?」


「……ああ」


Aの髪を優しく撫でながらそう言う長里。

すると長里は「やっぱりな」と呟いた。


長里「お前だろ、Aとの約束の相手」


「えっ?」


コイツ……何で……?

確信を持った目で俺を見る長里から俺は目を逸らすことができなかった。

出会い18→←出会い16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:オリジナル , 恋愛 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スガ | 作成日時:2020年6月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。