出会い13 ページ15
幸太side
リレーが始まって数分、1番目に走った尚和はいい調子だったが、それからはどんどん抜かされてしまい、順位はビリ。
そしてそのまま俺の前の長里にバトンが渡った。
佐々木「フッ、このままじゃお前達の勝ちはないな」
「……それは俺がお前を追い越せなかったら、だろ?」
佐々木「なに?俺を追い越す気なのか?ふん……やってみろよ…!!」
そしてそのまま佐々木にバトンが渡った。
A「詠斗くん、いけるよー!」
彩花「頑張れー!」
長里は前のやつを抜かして3位までのぼりつめた。
もうすぐバトンが渡る……そんなとき、俺はチラリと必死で応援するAを見た。
佐々木『俺が勝ったら、ハチマキ交換してくれませんか……!』
尚和『Aさん狙ってんなら早くした方がいいんじゃね?』
渡すわけには行かないんだよ。Aのことだけは、誰にも…!!
長里「神名、頼む!」
「ああ!」
そう言って俺は長里からバトンを受け取った。
俺は走り出して、前に居た2位のやつを追い抜いた。
そして少しずつ1位の佐々木に迫る。
佐々木「くそっ、お前!」
「負けられないんだ、アイツのためにも…!」
アイツの……Aのためにも…!!
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作者名:スガ | 作成日時:2020年6月29日 21時