悪戯1 ページ8
麻衣「ママ、私、英語習いに行きたいの。」
マヤ妻「えっ、突然、どうして?」
麻衣「だって、友達はみんな習い事してるのに私は何もしてないから。」
マヤ妻「だって、小さい時、ピアノやバレエに行け行け言った時、ヤダヤダ言ったでしょ。」
麻衣「それは、まだ小さかったから、遊んでいたかったけど、今は将来の事少しは考えるようになったのよ。」
マヤ妻「何かやりたい事でもあるの?」
麻衣「私、キャビンアテンダントになりたいの。それに、なれなくても英語わかるっていろいろ役に立つじゃない。中学からの勉強にも役立つし。」
マヤ妻「麻衣、偉い。いつの間にそんな事考えるようになったのかしら、ママは大賛成。パパにお願いしてみるからね。」
ママがOKなら、決まったようなもの。
パパはママの言う事よくきくから。
私の作戦の第一段階は成功した。
キャビンアテンダント、なりたいわけじゃないけれど、他に英語を使う職業が思いつかなかったから。
それから、私は友達も通っている英語教室に通った。
ある雨の日に、友達のスマホを借りてママに電話する。
麻衣「もしもし、麻衣だけど…」
マヤ妻「知らない番号で誰かと思ったよ。」
麻衣「お友達の携帯借りたの。雨、ひどいから迎えに来て!」
ママが英語教室まで迎えに来てくれた。
車の中で英語教室の話しを教える。
どんなに楽しいか。
英語教室の勉強は本当に頑張った。
会話のCDも聞いたし、授業も宿題も真面目にやった。
テストではいい点数をとった。
マヤ「麻衣、すごいじゃん。俺も勉強しなかったけど、サッカーのために英語だけは頑張ったもんな。」
麻衣「私は学校の勉強も頑張るけどね(笑)」
マヤ「そうだね(笑)」
目的のためなら頑張るって、パパの血はしっかり受け継いでる。
雨の日、チャンスが来た。
今日はパパが家にいる日。
おうちに電話をする。
麻衣「迎えに来て。」
作戦どうり、パパが迎えに来た。
私は塾近くの商店街の軒先でパパを待った。
マヤ「麻衣〜迎え来たよ。」
パパに呼ばれ車に乗り込む。
マヤ「どうした?ずぶ濡れだけど…」
麻衣「今日、電話を持ってるお友達がお休みで、公衆電話探してたら、濡れちゃった。」
マヤ「公衆電話少なくなったもんな。」
家に帰ると、私の交渉人はさっそく交渉を始めた。
マヤ「ママ、麻衣も頑張ってるし、携帯持たせた方が良いんじゃない?」
こうして、私は携帯電話を手に入れた。
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時