秘密3 ページ7
部屋に様子を見に来たのはアツトだった。
床に転がって寝ている隼にびっくりしてる。
『うわっ、隼、床に寝ちゃってるよ…。』
それから、ベッドに転がってる私達を見る。
『アリーまた本読みながら寝ちゃってる。麻衣はスマホいじりながらかよ〜。』
アツトは私の頭を優しく撫でながら、起こす。
『麻衣、風邪ひいちゃうよ。』
麻衣「う〜〜〜ん。」
私は目をこすりながら眠そうなふりをして起き上がった。
『麻衣、帰る時間だよ。マヤが迎えに来たよ。』
麻衣「…うん。」
アツトは隼にかかっていたお布団をアリーにボッフッとかけた。
『隼〜。』
起きる気配のない隼をアツトは抱き上げる。
『麻衣、行くよ。』
隼を抱っこして、部屋を出るアツトに私も従った。
お布団を掛けられたアリーは、微動だにしなかった。
隼はパパに渡されて、私達はアツトの家から帰る。
マヤ妻「今度は、新しく建てた名古屋のおうちに来てよ。」
「うん、絶対行くね。」
Aさん、アリーを連れて絶対来てね。
それから、お車で今日泊まるホテルまで移動した。
お車に揺られると、私は本当に眠くなってきた。
ママの肩にもたれ、瞳を閉じる。
ママとパパの会話が聞こえる。
マヤ妻「今日の引退試合のパパカッコ良かったよ。」
マヤ「ママだけだよ。俺の事、かっこいいって言ってくれるの(笑)。」
マヤ妻「私、おかしいのかな(笑)」
私は心の中で思う。ママの美的感覚は少しおかしいって。
マヤ妻「私、マヤと結婚して本当に幸せだよ。」
それは同意、パパはパパとしては最高だよ。
マヤ妻「麻衣がね、赤ちゃんうちにも欲しいなって言ってた(笑)。パパにお願いしてみるって!」
マヤ「まじかよ。どうする?」
マヤ妻「どうしよかっな〜。」
幸せそうな二人の会話。ラブラブぶりが私を安心させた。
マヤ「赤ちゃん欲しいからパパにお願いしてみるってサ。麻衣は赤ちゃんの作り方知ってんのかな?」
マヤ妻「まだ無理じゃない?」
マヤ「そうだね。まだ、麻衣なんか自分が赤ちゃんだもんな。」
マヤ妻「本当にまだまだ可愛い子供よね。」
もうほとんど眠る寸前だけど、私は心の中で思った・・・
パパ、ママ、私はちゃんと赤ちゃんの作り方知ってるよ・・・
最近の小学生をなめないでねって・・・
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minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時