おまけ1 ページ46
アリーです。
俺が名古屋に行くって決まって、もうすぐ旅立ちって日に、アツトからお餞別を貰った。
その日、俺は例によってリビングのソファーに転がり、洋書屋で見つけたドイツ語のファンタジー小説を読んでいた。
ママは杏を連れて買い物へ行っていた。
『ただいま〜』
アツトが帰って来た。
俺は本から目を離す事なく、ソファーに転がったまま、返事をする。
アリ「お帰り〜」
アツトはリビングを抜け、クローゼットへ入る。
上着を脱いで、ジャージに着替え出てきた。
『Aは？』
アリ「杏とデパート行ったよ。俺に持たせるもの買うんだとさ。」
『行かないの？』
アリ「ママに任せた。」
『そう…。俺も、お前に持たせるものある。』
そう言うと、またクローゼットへ入って行った。
しばらくしてアツトはリビングへ戻り、寝転がった俺の腹の上に小箱を放り投げてきた。
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アリ「何これ？」
『ん〜。まぁ、お前も高校生になって、いろいろ誘惑とかもあるかもしれないし…』
アリ「はぁ？何、言ってんの？」
『好きな子とそうなるかも知れないし…あっ、しろって言ってないから、あくまでも。』
アリ「・・・・」
『俺みたいに、突然子供が目の前に表れたりとかならないように。』
アリ「俺の事？」
『アリーが生まれた事や、アンとの事、俺はぜんぜん否定する気はないけど。』
アリ「で？ゴムなわけ？」
『だって、傷つくのは女の子だよ。大事な子なら、なおさらでしょ。その子の人生、狂わすことだってある。』
確かに、俺が生まれて来なければ、アンの人生は違ったものになっていただろう。
『でも、アリーは生まれて良かったから、アンにとっても、俺にとっても。
望まれて生まれてきた子だし、その頃、俺は２５だし、言ってくれてたら離れなかった。』
アリ「二人の事は分かってるよ。ただ、今の俺は気をつけろって事でしょ。」
『早い話はそうだけど…やっていいっては絶対言ってないからね！』
アリ「ＯＫ…でも、そんな事もないよ。サッカーしに行くだけだから…アツトは何歳だったのさ、最初。」
『１７』
アリ「誰と？」
『年上のお姉さんと、教育実習に来てた…』
アリ「ホント、アツトってサｗｗｗ」
『今なら、理性が勝つけど、その年代じゃ、ムリだから。』
アリ「俺は大丈夫だから。」
『そう願うよ。とにかく持ってけ。』
アリ「ｗｗｗわかったよ。サンキュ。」
それがアツトからのお餞別だった(笑)
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minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ！ (2014年4月7日 19時) (
レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える？ アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか？更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モニカ | 作成日時：2014年2月19日 11時
