go 2 ページ44
俺は、ドイツでシーズンと学校の始まる9月にこっちへ来ることを決めた。
親には何の相談もなく(笑)
こっちで伝手もないのにやっていけるのか？
今回の滞在はアツトが昔のお手伝いさんに頼んでくれたけど…
アリ「メイドさん、あのう…もし、俺がこっちに住むってなったら、お手伝いお願いできますか？出世払いか格安で…」
ﾒｲﾄﾞ「アリー様。私はアンお嬢様から、私が100歳になるまでのお給料を前払いで頂いておりました。なので、アンお嬢様がいらっしゃらない今は、その権利は息子であるあなたに受け継がれます。よって、私は100歳までアリー様のお手伝いを務めさせて頂きます。」
アリ「100歳までってｗｗｗ」
このまま、アンに甘えることはできた。だけど…
アリ「でも、俺、アンに甘えたくないんです。」
ﾒｲﾄﾞ「わかりました。それでは、アリー様にお仕えしたお給料は、アリー様がお仕事をなさったら返して頂く事にします。」
できる事はやるけど、お手伝いさんにサポートしてもらう事にした。
ドイツでの計画は着々と進んだ。
後は、保護者であるアツトの了承を得るだけ。
俺の中ではアツトの了承は本当はどうでも良かった。
アツトが反対しないのは分かっていたし、たとえ反対されてもこっちへ来る覚悟はあった。
だけど、ママ。
友哉じゃないけど、俺だってママにはずっと笑顔でいて欲しかった。
名古屋に出てくる時みたいな涙は見たくなかった…
アツトとママにどう伝えるか決まらないまま俺は日本へ戻った。
日本へ戻ったのは大晦日の日だった。
空港まで迎えに来てもらい、そのまま静岡のおじいちゃんおばあちゃんの家へ行った。
車の中でも何度も言おうかと思った。
だけど、そうして迷っているうちに車はおじいちゃんの家へと着いてしまった。
おじいちゃんの家で年越しのお料理を食べ、俺の苦手なお布団に寝ることになった。
いつもは、俺はアツトが子供の頃使ってた部屋のベッドで1人寝るけど…
杏「アリーも一緒がいい！」
と言う杏のおねだりで、俺もみんなと一緒の座敷で布団に寝る事にした。
杏に背中を押されているかも…
布団につくと、ママは俺にドイツでの事をあれこれ聞いて来た。
これはチャンスかも…
だけど、なかなか終わらないママの質問攻め。
俺は、メイドさんが元気だよとか、お墓参りでシャンパンを飲んだよとか、
ベニーコーチの髪がほとんどなくなったよとか答えているうちにいつの間にか眠ってしまっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ！ (2014年4月7日 19時) (
レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える？ アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか？更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モニカ | 作成日時：2014年2月19日 11時
