俺とあいつ1 ページ41
鈴木友哉です。
麻衣とアドレス交換して、たまにラインをしたり、俺達はそれなりに仲良くはなっていったけど、それはあくまでも妹で、監督のお嬢さんで、
麻衣だって俺の事を兄貴とか、父親のチームの選手とかのスタンスはくずしてなかったと思う。
確かに、俺はこういう性格だから、他の選手よりは麻衣に馴れ馴れしくしてたとは思うけど、かわいい妹って本当に思ってた。
アリーが来るまでは。
アリーと麻衣は親同士が仲がよくって、知り合いってんのは分かってたんだけど…
そりゃ、兄弟みたいに育ったであろうってんのは分かってんだけど…
チームでは俺が一番仲良しだったわけで…
麻衣が、チームの俺達には絶対見せない、甘えた所とか、拗ねた所とかそういう所をアリーには見せているのが、俺の心に引っかかって…
それは、麻衣が、真に兄として甘えているのであっても、2年間俺が兄貴面してた事を思うと悔しかった。
麻衣が女として、アリーにそうしているのならと思うと…
初めて麻衣の事、女の子として意識してしまったのを覚えている。
だからと言って、俺の麻衣への言動が劇的に変わることなんかなく、
やっぱり、優しいお兄ちゃんの位置を維持していた。
アリーと俺はサッカーじゃ、名コンビって感じでやってたけど、
プライベートでは、1年と3年という事もあり、絡みはほとんどなかった。
日本語喋れるっていうのは分かってたけど(笑)
ユースのリーグで優勝を果たした俺達はその打ち上げを寮の食堂で行った。
ユースでゆっくりあいつと話したのは後にも先にもその時だけだったと思う。
その時、打ち上げの流れで俺は寮の皆の部屋を回った。
1年の時から、遊びに来てた寮もこれが最期だった。
俺が1年の時に遊びに来て開けた穴を確認しに、1年生の部屋へ。
1年「こんばんは!」
部屋へ入ると、元気の良い1年生の挨拶。
自慢だけど、憧れの先輩ってやつ。
その中で、たぶん俺には憧れていないあいつのベッドの所にその穴はあるはずだった(笑)
友哉「アリー、おまえのベッドの壁、見せてよ。」
アリ「どうぞ。」
ベッドに転がって漫画本を読んでいたアリーのベッド内に上り込む。
起き上がってどける様子の無いアリーを四つん這いでまたぐと、
俺の腕の下からアリーが上目使いで聞いて来た。
アリ「するっすか?」
俺は不覚にもそのキレイな顔にドキッとしてしまった。
友哉「するか!!」
アリーに膝蹴りを入れると、苦悶したアリーの顔が可笑しかった。
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minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時