deva loka(絆）2

船出4 ページ39

そろそろ仕上げだ。

アリ「１年も座って食べて良いよ。俺が、あとやるから…」

１年生に小声で呟く。

俺はガンガン焼き。

ガンガン食わせた。

ビール、ジュースもどんどんサーブ。

みんなが、あっという間に満腹に。

肉の切れ目が宴のの切れ目。

コーチ陣がちりぽり帰り、片づけとなった。

友哉「よし、今日は３年も片づけ手伝うよ！」

友哉の号令で３年も片づけに加わりハイスピード。

麻衣も手伝おうとしてたけど…

アリ「麻衣。ありがとう。今日は座っとけ。」

って、頭をなでた。

麻衣「子ども扱いしてるでしょ！」

アリ「中坊が生意気だなｗｗｗ。」

麻衣「ふん、高校生になったからってさ！」

アリ「うそうそ、レディだから、座っとけって言ってんだよ。」

麻衣「なら、いいけど。」

少し、むくれる麻衣をあしらって、計算通りの時間にバーベキューは終わった。

よし！間に合う。

友哉「ありがとうございました！」
アリ「ありがとうございました！」
　 「ありがとうございました！」

みんなで挨拶をしてマヤ監督の家を後にする。

マヤ妻「アリーはゆっくりしていけば良いのに…」

アリ「ありがとうございます。今度、家族で来た時おじゃまさせて頂きます。」

俺はみんなと別れて、英会話のレッスンへ行った。

レッスンは大手のスクールだけど、個人レッスンで、サッカーオタクの先生とサッカーについてひたすら喋るだけ(笑)

先生＜昨日の試合、どうだった？＞

アリ＜ごきげんだよ。＞

先生＜３−０ってさ、圧勝じゃん。＞

アリ＜ごきげんだよ。＞

先生＜あそこで、トップ下と入れ替わったのは監督の指示？＞

アリ＜ごきげんだよ。＞

先生＜鈴木友哉、海外に行くんだってな。＞

アリ「まじ？」

先生＜分かってんなら、ちゃんと英語で答えろ！＞

アリ＜すみません。友哉、海外行くの？＞

先生＜スカウト来てるらしいよ。＞

友哉も行くのか。



それから、俺は古武術へ行って汗を流す。

今日はチャンバラみたいで楽しいやつだ。

おじいちゃん先生の必殺の動きについて行けず、世が世なら俺は何回も死んでいる(笑)

武器を使わない娘さんとの素手術でも、俺は何回もひっくり返されているけどね。

サッカーじゃ、相手を倒すなんて認められないけど、

ひらりと身をかわせたら抜いて行けんのになぁって思う。

だけど、女とじいさん相手にこれじゃぁな〜(笑)

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