deva loka(絆）2

出会い2 ページ31

食器を並び終えたら、麻衣ちゃんはクーラーBOXを動かそうとしてて…

友哉「僕がやりますから。」

麻衣「ごめんなさい、氷先に入れたら重くなっちゃった。」

クーラーBOXをテーブルの横に移動させる。

麻衣「一年生は、クーラーBOXの横に座ると良いわよ。ここではね、試されているの、気の使い具合とか、一年生が本当はどんな子か…でも、私はわかっちゃった今ので。友哉君がどんな子か。」

なんだって！怖い世界だな。

麻衣「サッカーはいろんな事が読めないといけないんだって。まず、ここに来てなければ、３年になった時、キャプテンには任命されないの。ここ２年間位は、私、キャプテンになる子当ててるんだ。これは、内緒にしておいてね。」

友哉「ハハハ。そうなんだ、僕は肉に釣られて来ただけっすから、たぶんダメです。」

麻衣「そうなんだ(笑)じゃ、ガレージに置いてあるジュース持って来よう。」

やっぱ、その笑顔がめっちゃ可愛い。

準備も大体終わり、先輩たちも集まった。

どうやら、焼きは２年生の担当らしい…

座ってていいのは、コーチ陣と３年生だけと見た。

焼肉が始まる。

先輩「友哉、ジュースとって。」

先輩「一年生、焼けた肉、コーチ達に運んで。」

先輩「一年生、野菜、切ってきて。」

肉、食ってるひま俺らにないじゃん！

麻衣ちゃんも手伝ってくれてる。

友哉「麻衣ちゃん、肉、何が好きなの？」

麻衣「ソーセージとカルビ。」

友哉「OK」

俺は２年の先輩にそっと耳打ち。麻衣ちゃんが食べたいって…

そしたら、すぐに持ってきてくれて…

先輩たちにもアイドルなんだな(笑)

麻衣ちゃんもやっと食べれた。

おっと、クーラーのビールがない。確かガレージにあるはず…

クーラーにビールを補充。

コーチ達は真っ赤になってるよ(笑)

友哉「１回、空の缶集めようぜ。」

一年生で、空缶を回収。肉、置くスペース確保。

２階に居たらしい、監督の(小学生？中学生？の麻衣ちゃんより背は高い)息子さんも来た。

麻衣「隼、今、来たの？また、寝てたでしょ。」

隼「僕、ジュースいやだよ牛乳冷蔵庫から持ってきてよ。」

友哉「隼君、自分で持って来なよ。麻衣ちゃんだって、今までずっと手伝ってたんだよ。」

一瞬、シーンとなった。

あっ、俺、コーチの息子に説教って、やちまったって事？

隼「うん、行ってくる…」

コーチ「偉いぞ、隼。」

酔っぱらったコーチの誰かが言った。

それから、すぐに辺りはワイワイがやがやとまた始まった。

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