恋5 ページ29
私の提案に、アリーは少し笑いながら答えた。
アリ「どこに?」
麻衣「唇に。」
アリ「いいの?」
麻衣「いいよ。」
アリーがいいの?って聞いたのは、少し大人のkissするよって意味だってわかった。
私がアリーの手を引いてアリーをかがませると、アリーは私の頬を両手で包んでkissをした。
アリーの薄い唇の柔らかい暖かさを自分の唇に感じる。
身体が少し熱くなって、ふわふわする。
アリーの唇が私の唇に優しく重なる。何度も。
心臓は爆発しそうだった。
だけど、全然、恐くなかった。
私も自分自身が、少し大人になったってわかった。
アリーはkissをしたあと、私の頭をパパ達とは違う自分の薄い胸で抱きしめる。
私の中では時は止まっていたけれど。
アリ「あ゛〜〜!遅くなるとアツトに叱られるう!!」
そう言って私の頭を自分の胸から放した。
また、手を繋いで歩き出す。
その間、二人はずっと無言だった。
アリ「ただいま〜。あれ?アツト達は?」
家には私のパパとママしかいなかった。
マヤ「うっちー達も杏ちゃん連れて縁日行ったよ。会わなかった?」
アリ「うん。見かけなかったね。」
麻衣「すっごい、人混みだったもんね。」
アリ「杏にベビーカステラ買ってきてやったのに。」
パパがベビーカステラをつまむ。
アツト達もすぐに戻ってきた。
私達には金魚持って来ちゃダメって言ったのに、杏ちゃんは金魚を取って来て上機嫌だった。
まぁ、仕方ないよね。
杏「パパにこれ、バンってやつで取ってもらった〜。」
射的の景品のおもちゃのネックレスを見せる杏ちゃん。
アリーが少し悔しそうな顔をしていたので私も、
麻衣「アリーは凄いんだよ。紙のすくうやつで金魚5匹もすくったんだから!」
アリーが凄かったって皆に教える。
「アリーすごいじゃん。アツトは金魚全然だったからねwww。」
そう言って誉めてくれたAさんの胸にもおもちゃのネックレスがぶら下がっていた。
アリー、来年は射的も上手くなって、私にもあのネックレス取ってね。心の中で思う。
アツトの家から帰る時間が来る。
今度、アリーに会えるのはいつなんだろう。
アリーの胸に私のおでこをくっつけれる日はいつなんだろう。
親の都合でしか会えない私達。
本当はずっとそばにいたい。
早く大人になりたいな。
高校生くらいになったら、1人で横浜に遊びに来てもいいのかなぁ。
次にいつ会えるか分からないけれど、私はアリーにバイバイした。
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minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時