deva loka(絆）2

恋2 ページ26

夏の恒例行事。

横浜の花火大会ＩＮ内田家。

去年はいなかったアリーが今年はちゃんと家にいた。しかも、浴衣を着て。

今年は浴衣パーティでって事になったみたいで、私も赤い大きな花柄の浴衣をパパに買って貰った。

パパは私のあまりの可愛らしさに目を細めていた。

元から細目だけど(笑)

マヤ「麻衣はママに似てどんどん美人さんになるな。」

麻衣「うん！パパに似なくて本当に良かった！」

ずっこけるパパと大笑いするママ。

アリーの浴衣姿は、異国情緒たっぷりで、アツトと同じくらい高くなった身長に細い体で、そんなに似合うって感じではなかった(笑)

本人は、けっこう気に入ってるみたいだから言えないけど。

今年は、日本代表の試合と花火大会が重なってて、男チームはテレビを見ながらサッカーの話をしていた。

パパのチームの友哉って子がＵ１７に入ったって話。

パパの口から友哉って子の名前は良く出てくる。

よっぽど、上手いんだね。

私達は２階から花火を見た。昔のマンションほど今は近くないけれどそれなりに楽しめる。

杏ちゃんの部屋は広くて花火が良く見えた。

それにしても、ハンバーガー型のベッドって・・・(笑)

杏ちゃんと隼はそこで遊んでるうちに眠ってしまっていた。

花火の第一部が終わり、休憩のためにリビングへ降りる。

「そう言えば、今日、駅の隣の公園で縁日もあるんじゃない？アリー、麻衣ちゃんと行って来れば？」

Aさんが提案した。

麻衣「わぁ！行きたい。」

アリ「いいよ。」

アリーと縁日って！思いがけないシュチュエーションに私のテンションもあがった。

『金魚、釣ってくるの禁止。飼えないからね！』

アリーはアツトに注意を受けている。

もっと、注意すべき事はあるんじゃないの？(笑)

『遅くなんなよ。』

そうそう、そういう注意がお父さんポイ注意だよ(笑)

アリ「ん。一周したら来るから。」

アツトからお小遣いをもらい私達はでかけた。

家から、公園までの道、花火大会や縁日でたくさんの人が歩いていた。

全然、ロマンチックな感じじゃない。

でも、アリーと歩くのって初めてかもしれない。

ただの住宅街の道路でもテンションが上がる。

アリ「下駄って歩きにくいな。」

麻衣「アリーは半分くらい外人だからでしょ。」

アリ「４分の１だって(笑)。麻衣はだいじょうぶなの？」

麻衣「私日本人だもの。ねぇ、アリー、スマホ見せて。」

アリーは素直にスマホを袖口から出した。

時代劇みたい(笑)

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