決心3 ページ23
グダグダの夏休みが終わり、2学期が始まる。
実際、グダグダなのは俺だけで、進学コースの子は補習、部活の子は練習と忙しい奴が多かった。
2学期に入ってすぐくらいに、クラス対抗の球技大会があった。
バトミントンでもバスケでもなく、その他余った人が出るサッカーにエントリーされた。
サッカー部はどのクラスにも2、3人はいるけれど、11人てサ。男子半分は出なきゃないじゃん。
ボールを蹴るのは久しぶり。
家で杏と縫いぐるみのサッカーボールを蹴り合ってはいるけれど(笑)
級友「内田君は、ゴールキーパーね。」
サッカー部のクラスメイトにそう采配された。
でかいからでしょ(笑)
級友「攻撃は俺達サッカー部がやるから、みんなはとにかく守って。」
サッカー部内で示し合わせたらしい作戦。
とにかく、攻撃して点数の取り合いにする。
サッカーでは普通ありえない2ケタ得点とかで勝負するみたい。
アリ「一応、守備陣だけで作戦たてない?」
ほとんど物言わぬ俺が喋りだしたのでびっくりするみんな。
級友「勝手にやって、俺達は部活行くから。」
サッカー部のやつらは、無駄って言わんばかりに教室を出て行った。
残されたやつはサッカー部のそういう態度に少しカチンとしながら、俺の方を見た。
級友「内田君はサッカーできんの?」
アリ「うん、小学校の時やってたから。」
そう言うと、みんなが俺に注目した。
幸い、守備陣の多くは運動部で、野球、陸上、柔道などバラエティに富んでいた。
アリ「フォーメーションは・・・」
黒板に書いて説明する。
アリ「あっちも、攻撃は3人位で来るんだろうから〜動きはこんな感じ。あと、わざとここ空けて後は俺が何とかするから。」
守備の説明はOK。
アリ「相手から、ボール取れたり、自分のとこにボール来た時はすぐに近くのサッカー部か俺に頂戴。そして、守備に専念ね。」
大会当日。
ぐらんどに立つ俺は、ズックかよって思ったけど、小学校の時履いてたスパイクなんて入るはずもなく…
作戦通りに事は進む。
相手はサッカー部といえども、足の速い陸上部や寄せの強い柔道部の頑張りでなかなかボールが運べない。
しょぼい、シュートが俺の所に来たってドッジボールのパスかよって感じで、俺は掴んであとはオフサイドルールのない前線のサッカー部にキックするだけだった。
決勝戦まで上り詰めた。
相手は2年のクラスでサッカー部が4人いた。
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時