反抗7 ページ18
スマホの地図アプリを頼りに俺達は家路へついた。
苑子「もう、ライブに中坊と来るのよすわ。いつも通り車持ってる人と来よう。」
雅雄「じゃ、あと、5年位待て、俺が免許取るから。」
苑子「免許取ったって、あたし、軽自動車なんか乗らないからね。」
アリ「暇だし、飛馬に電話しようか?」
俺は飛馬に電話をした。眠そうな声で、電話に出る飛馬。
飛馬「何?こんな時間、楽しかった報告?」
アリ「ううん。俺達、罰あたった。終電乗り遅れて歩いてる。しかも、ライブは最悪で飛馬の歌の方が良いと思っちゃったよww」
飛馬「だろ!?」
俺は、飛馬と話ながら歩いたし、苑子と雅雄は5年後買う車の車種について話合っていた。
一時間位歩いて、雅雄の家との分かれ道に差し掛かる。
苑子「じゃあ、明日、学校でね。」
軽く手をあげ、俺達は雅雄と別れた。
そこから、山の手へのゆるい坂道が続いた。
苑子「アリー、手を引っ張って。」
苑子の手を引き、坂を登る。
アリー「苑子の家どこ?」
苑子「一番奥。」
いつもの公園に差し掛かり、俺達の家へ向かう道路へと繋がる遊歩道を歩く。
アリ「うっすら夜が明けて来たよ。」
夏至の近い日、晴れた朝はあっという間に朝が訪れる。
丁度、遊歩道の真ん中ぐらいで、苑子が手を強くひき、俺の足取りを止めた。
苑子「アリー。」
アリ「何?」
苑子「kissして。」
アリ「・・・ダメ。」
苑子「なんで?ヨーロッパで育ったアリーだから頼んだのに。雅雄には頼めない事よ。挨拶代わりじゃん。」
アリ「父親に、日本に来た時の心得で教えられた。日本じゃ、家族以外は一番好きな女の子だけにkissしていいって。」
苑子「減るもんじゃないし。アリーが家族以外の女の子の中で一番好きなのは私じゃないの?」
アリ「うん。一番は苑子じゃない。苑子は二番。苑子も家族以外は一番好きな男としなよ。日本人だろ。」
苑子「wwwそうね。私の一番って誰だろうね?アリーわかる?」
アリ「そんなの分かる訳ないじゃん。自分で考えなよ。」
苑子「アリーって、おもしろ〜い。」
それから、苑子は俺と繋いでいた手を放し、俺の前を歩き出した。
しばらく道を進み。俺の家へと曲がる角へ差し掛かった。
アリ「俺の家こっちだけど、苑子の家は?送るよ。」
苑子「私の家は真っ直ぐだけど、もうすぐだからいいよ。かなり明るくなったし、アリーには私の家内緒にしたいし。」
アリ「うん、わかった。」
そう言って、俺達は別れた。
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minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時