deva loka(絆）2

反抗4 ページ15

それから、公園にたむろっている仲間に入り、夜遅くまで遊ぶことが多くなった。

夜７時を過ぎると、音楽の時間は終わり、更に不良っぽい連中が集まってきて、スケボーの練習や身体によろしくない煙や飲み物を飲んだりしていた。

バカな事を言ったりやったりしていた。

雅雄の家や、飛馬の家にも誘われて遊びに行った。

飛馬「兄ちゃんの部屋から、内緒で借りたＤＶＤみるか？」

苑子「見る見る！日本の？初めてかも…」

雅雄「俺は、洋ものが見てみたいよ。」

４人で見たＤＶＤはなかなかハードな感じで…

苑子がその一員という事でさらにスリルが増す。

ヤバくなったのか、飛馬がＤＶＤを止めた。

苑子「どうして止めるの〜これからなのに〜。」

っていう苑子に対し、男子３名はそれ以上先を見る事を拒否した。

たぶん、この先は苑子のいない時３人で見ようって、誰も口にはしなかったけど３人とも思っているはず(笑)

飛馬「やっぱこっちにしようぜ。」

次に出してきたＤＶＤは心霊ものだったけど、キャーキャー言いながらくっついて来る苑子にさっきのＤＶＤが重なって、ぜんぜん怖い気持ちが起こらなかったのを覚えている。

学校では、俺並みに喋らず注目をされている雅雄が話しかけてくるせいで、周りとのギャップはますます広がる感じがした。

けれども、周りに対する俺の尖がった気持ちは無くなってきていて、そのせいか、好奇心旺盛な女っていう性別のやつらが少しずつ声をかけてくれるようになった。

俺が言うのもなんだけど、男っていう性別も俺に話しかけて欲しいんだよね。

三人で練習するスタジオっていうのにも連れてってもらった。

スタジオ代を３人で割り勘していた。

俺も、払いたかったけど、苑子に何の楽器すんの？って笑われたし、そもそも普段現金ってやつ持ったことないかも…

飛馬に言ったら、「どこまでお坊ちゃん？」って笑われるし、

こんな勉強も部活もしない俺が、お小遣い欲しいなんて言ったら、ますます心配させちゃうんだろうなって思った。

雅雄に言ったら、「社会勉強だから。」って言えばって言われるし、

俺は何に使うのって聞かれた時の言いわけを、参考書とか腹がすくからパン代とかシャーペンの芯を買うとかいろいろ考えたけれど、

何も聞かずに、１０００円渡され、月々は３０００円ってアツトにあっさり言われた。

俺の事、どうでもいいのかな？

反抗5→←反抗3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す