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反抗2 ページ13

それから、ますます俺と話そうなんてヤツはいなくて、俺の周りは静かなもんだった。

後ろの席の苑子は、体が弱いのか学校を休みがちで、苑子のいない日は誰からも話しかけられず一日が終わった。

サッカークラブで誰からも話しかけられなかった時は、言葉で話さなくてもパス交換で相手の大体の気持ちが通じたけど。

教室で座って授業を受けるだけの毎日は、誰からも何も伝わってこなかった。

サッカーを始める気にもならなかった。

ママが俺がサッカーをやらない事で心配してるっていうのはわかっていたけど、誰かのためにサッカーをやるっていうのは終わりにしたかった。

その日は、朝から雨で、俺はちゃりんこで行くのをあきらめ、駅から電車で学校へ行った。

帰りは爽快に晴れていた。

たった、一駅分だし、歩いて帰ろうか?迷ったけれども、やはり電車で帰る。

だって、電車ってあんまり乗ったことがない(笑)

駅の隣りの公園を抜けるのが家への近道。

林の遊歩道を抜け、広場を通り家へ続く道へ抜ける。

広場に集まって何か音楽をやっている人々。

その集団の中から、誰かが呼んだ。

「内田君。」

呼ばれて、振り向く。

そこには今日学校を休んだやつ。もとい、この状況からはサボったやつって事になるのかな?

苑子だった。

アリ「おまえ、学校は?」

苑子「休んだよ。」

アリ「知ってるって、後ろの席だろ。具合でも悪いのかと思ったよ。元気そうじゃん。」

苑子「午前中は用事があったのよ。」

アリ「用事?学校より大事な事が中学生にあんのかよ?」

苑子「そんな事より、内田君の家ってこの近くなの?」

アリ<アリーって呼んで。>

この前、苑子が言ってた英語を使った。

苑子<良くできました。>

アリ「俺の家は、そこの道から続く住宅街。」

苑子「高級住宅街!お金持ちなんだ。」

アリ「親がね。苑子の家は?」

苑子「私の家も、そこの道から続く住宅街よ。」

アリ「お金持ちなんじゃん。」

苑子「親がね。」

アリ「でも、小学校、いなかったよね。学区同じなのに。」

苑子「イギリスから帰って来たばかりだもの。」

アリ「あ〜それで〜。」

苑子「今日はずいぶん喋るのね。」

アリ「あ〜。教室では俺が喋ると視線が痛いから日本語でも、英語でも。」

苑子「ドイツ語でもね(笑)。」


「苑子〜!」

駅の方からギターを担いで来たやつが、苑子の名を呼びながら歩いて来た。

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minja(プロフ) - どっちとくっつくか、それはモニカさんに全面お任せしています 笑 本編の“My Love”タトゥーがどう絡んで来るのか、楽しみ! (2014年4月7日 19時) (レス) id: 6600b5ef3d (このIDを非表示/違反報告)
モニカ尾藤(プロフ) - minjaさん» そりゃぁもう、最初から登場人物紹介は3人だけですからネ。どっちとくっつくか大募集中です(笑) (2014年4月2日 21時) (レス) id: 4207d3535b (このIDを非表示/違反報告)
minja(プロフ) - 麻衣ちゃんと志の頃の美樹ちゃんが重なって見える? アツトと修哉のライバル関係が再現されるんでしょうか?更新楽しみです。 (2014年4月2日 19時) (レス) id: 77b8aff7cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モニカ | 作成日時:2014年2月19日 11時

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