俺のそばでひっそりと咲く花 ページ30
“kissして”って・・・
Aが自分からそんな事を言うキャラだって思わなかった。
確かに、明るく開放的な所があって、
俺に対する無防備さは良い意味でも悪い意味でも
昔から半端なかったけど、
『ここで?…』
「ん…」
見つめると、おれのジャケットを掴んだまま、少し視線を外した。
『フッ(笑)…』
自分から言っておいて、恥ずかしがるなって(笑)
そのしぐさに、俺もたまらなくなって、
そのピンクの唇を静かに捕えた。
飛行機に乗っていたからか、少し乾燥気味で(笑)
でも、その柔らかさは俺の心の奥を熱くする。
さっき、車まで我慢しようと思って俺だけど、
Aの温もりを感じてしまったら止められなくなった。
何度も、その温もりと柔らかさを確かめているうちに、
Aの唇も熱くなって、
だんだんうるおってきたのが分かった。
俺がkissを更に深めようとした瞬間・・・
Aが俺の胸を軽く押した。
俺が唇を解放すると、肩に頭を乗せて俺の事をギュッとハグした。
「長いよ…」
自分からしてって言ったくせに(笑)
『仕方ないさ…しばらくぶりに会ったからさ。』
Aが俺を求める以上に、俺はAを求めていて・・・
『だからここで良いのか聞いたのに(笑)』
俺がそう言うと、俺の腕の中で誰かさんもクスッと笑った。
今度はAの手を取り、手を繋いで並んで歩いた。
Aが俺の手を握り返してくる暖かさに俺の心も満たされて、
車の助手席にAを乗っけても、
押し倒そうなんて気にはならなかった(笑)
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作者名:モニカ | 作成日時:2016年2月6日 20時