検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:1,495 hit

第24話「先生の一言」 ページ9

―ピーポー、ピーポー…。

夜の町にある大きな病院の廊下で、私はお母さんが居る応急室の前にある椅子に座っていた。

お母さんが目の前でトラックに引かれてしまった。

原因となったトラックは誰も乗っておらず、鍵を抜いてエンジンがかからない状態だったが、突然エンジンがかかり、動き出してしまった。

これについては警察も分からず、交通事故として終わった。

私はお母さんが無事でいて欲しいと、何度も祈った。

すると、廊下からパタパタと人が走ってこっちに向かって来た音が聞こえてくる。

「未来!未来!」

声の主は、慌てこちらに走って来る真己ちゃんと真衣ちゃん。

「未来!大丈夫!?さっき達也から連絡来て、慌て来たんだよ!」

真己ちゃんは肩で息をしている。真衣ちゃんはゼェゼェとしながら、両手にしっかりとオレンジ色の花束を抱えている。

…神谷君、いつもあの時間に買い物してたから、あの時に事故現場にいたんだ。

「…私は大丈夫だけど、お母さんが重症で…」

私は少し、うつ向いて言った。

「…そっか。おばさんが…お見舞い出来ないの?」

私は応急室に親指で指した。

「…無事だと良いね。じゃあ、未来はこれからどうするの?」

真衣ちゃんに言われ、私は再び下にうつ向いた。

…どうしよう。明日は学校だから、一日中面倒は見れないし…、ご飯代もどうしよう?

悩んでいる私に、真己ちゃんがポンッと手を叩いた。

「そうだ!今日は私の家で夕飯食べなよ!」

真己ちゃんが笑顔で言った。真衣ちゃんも「賛成!」と言った。

「でも、おばさんに悪いし…」

私が慌て意見を否定していると、真衣ちゃんはしれっと言った。

「うち、今日は両親昨日から結婚記念日で旅行していて、あと三日は帰って来ないよ。だから寂しいし、おいでよ!」

…およばれいたします…。

→→←→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:オンライン , ウイルス , 中学生 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桃ん牙(プロフ) - 鬼怖い(´・ω・`)メールとか誰からとか、気になる! (2015年5月17日 17時) (レス) id: b1c28b4557 (このIDを非表示/違反報告)
桃ん牙(プロフ) - ありがとです!!今回はまさかの鬼が( ゚Д゚) 皆大変っすね←私だったら即気絶。 (2015年2月14日 11時) (レス) id: b1c28b4557 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - 桃ん牙さん» 自分のIpatですか!?(οдО;)うらやましい…。是非ともチャレンジしてみて下さい(⌒‐⌒) byウメトみかん みかんがなんか返信できないってさ!代わりに私が伝えに来たよー♪ (2015年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
桃ん牙 - 自分のI pad買いました!それだけです(^-^; 始めてみようかなと…(*´-`) (2015年1月4日 21時) (レス) id: b1c28b4557 (このIDを非表示/違反報告)
ウメトみかん - ももねーさん» お返事遅れてすいません!また続きを書きます!仇って… (2014年12月31日 16時) (レス) id: 3dad3c509e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ウメトみかん | 作成日時:2014年10月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。