オンライン・ホライズン 2

第２３話「大事件の幕開け」 ページ6

「万年桜〜火に紛れ…ゴフォホ!?」

あ、むせた…。

私達は駅前のカラオケ店に来ている。

メンバーは私と真己ちゃんと真衣ちゃん。

さっきから真己ちゃんが十曲連続で歌ってるけど、予想通りむせた…。

「真己、大丈夫？」

真衣ちゃんが真己ちゃんの背中をさする。

「少し休んだら？流石に飛ばし過ぎだよ」

私は真己ちゃんに言うと、真己ちゃんはコクコクと頷いた。

「んじゃ、次私歌いまーす!!」

真衣ちゃんが立ち上がってマイクを持った。

「わー！頑張れ〜！」

私は持っていたタンバリンをシャンシャンと鳴らした。

真衣ちゃんが歌い始めた。
ポップ系の曲が真衣ちゃんは得意。

歌のサビまで来ると、部屋の入り口のドアがノックされた。

「失礼しますー」

店員が食べ物を運んで来た。

真衣ちゃんは恥ずかしそうに顔を赤くして曲を停止させた。

店員が持った来たのは、大きなお皿に入った唐揚げ、ポッキー、ポテトチップス、ミニドーナツ…。

「十種類の人気メニューの盛り合わせセット」

真己ちゃんがそう言うと、お皿に手を出してパクパク食べ始めた。

…さっきカラオケへ行く前に、ファーストフードのデカイハンバーガー食べてなかった？

よく食べるな…。

真衣ちゃんはノリノリで歌っている。
私は椅子にもたれた。

真己ちゃんと神谷君は無事だった。(神谷君はあれから数日私達と話そうとしなかったから、私達が助けた事が屈辱的だったみたい…。)

アキラはあれから連絡とって無い。

連絡先と言っても前にパーティー組んだ時、ゲームのメール先が自動受信されたのしかないけどね。

「未来、次だよ！」

真衣ちゃんの言葉に、はっと我に帰った。

「ああ！ごめん！はいはい…」

私は真衣ちゃんからマイクを受け取る。

…まぁ、今日は思いっきり歌って楽しもう！

「今日は思いっきり歌うぞー!!」

「イエーイ!!歌えー!!」

真己ちゃんと真衣ちゃんが腕を突き上げた。

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