第26話「巻き込みたくない」 ページ13
「博士!来たよ!」
私はバタバタと暗い階段を携帯のライトの光だけで頼りながら降りた。
部屋には、起動中のパソコンと、肩で息を荒く吐いている博士がいた。
「ハァハァ…し、しばらく待って!息を整えるから…」
―10分後―
「博士、準備いいよ!」
「ふぅ、やっと落ち着いた。よし、じゃあ転送開始!!」
―シゥュュュ…―
…あ、白い壁だ。私転送が終わったみたい。
しかし、私のお父さんがウイルスを発明していたんだ。
その依頼者が気になるし、凄く怒りを覚えた。
絶対に突き止めてやるんだ!!
「未来ちゃん!転送成功してる?」
私は天井から降ってくる博士の声に、慌て返事をする。
「ああ!うん、大丈夫だよ。何時でも行けるよ!」
「あと、僕もアバターを作ってみたんだ。案内役みたいな感じだけど…」
そう言うと、目の前に何が転送されて来た。
―シゥュュュ…―
…小さなぬいぐるみぐらいの茶色いリスが転送されて来た。
出っ歯があって、半月の眼鏡をかけている。
博士の特徴があるアバターだ。
「僕は主に戦えないから、案内するよ」
博士の声が天井からではなくて、リスがちゃんと喋っている。
「そう言えば、いい忘れてたけど、ウイルスがカエルで戦った時、哀川さん達の近所の池から大量のカエルが町に襲ったんだ。ウイルスを削除した時には池に戻ったよ」
私もそう言えば忘れてたな…。
「それじゃあ戦闘開始!!」
ちょっ…いきなり過ぎるよ!博士 !
白い壁が向こう側に倒れる。
まぶしい光が広がる。
お母さんの仇を打つよ…!
今回は私の事で皆を巻き込みたくない。
白い壁が倒れた。
目の前の光景が現れた。
「…どういう事なんだ!?信じられない…」
博士と私は自分の目を疑ってしまった。
…何、このエリア!?見渡す限りに…。
―続く―
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桃ん牙(プロフ) - 鬼怖い(´・ω・`)メールとか誰からとか、気になる! (2015年5月17日 17時) (レス) id: b1c28b4557 (このIDを非表示/違反報告)
桃ん牙(プロフ) - ありがとです!!今回はまさかの鬼が( ゚Д゚) 皆大変っすね←私だったら即気絶。 (2015年2月14日 11時) (レス) id: b1c28b4557 (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - 桃ん牙さん» 自分のIpatですか!?(οдО;)うらやましい…。是非ともチャレンジしてみて下さい(⌒‐⌒) byウメトみかん みかんがなんか返信できないってさ!代わりに私が伝えに来たよー♪ (2015年1月12日 9時) (レス) id: 8c6936e887 (このIDを非表示/違反報告)
桃ん牙 - 自分のI pad買いました!それだけです(^-^; 始めてみようかなと…(*´-`) (2015年1月4日 21時) (レス) id: b1c28b4557 (このIDを非表示/違反報告)
ウメトみかん - ももねーさん» お返事遅れてすいません!また続きを書きます!仇って… (2014年12月31日 16時) (レス) id: 3dad3c509e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウメトみかん | 作成日時:2014年10月26日 19時