公子の妹【原神】

11話 ページ12

パイモン「行秋たちが言ってたのは、ここら辺だよな？」


過去に村があったとされる場所から少し離れた場所


道は無く、人の手が加わっていると見れる場所もほぼない


たまに、冒険者が残したであろう焚き火の後が残っていたりするぐらいだ


『少し探索してみたら……祠、見つけられないかな？』


パイモン「そうだな、じゃあもう少し奥に入ってみるか！」


だんだん周りも暗くなっていき、不気味さが少し増してきたように感じる


しばらく歩いていると、灯りがぽつん、と私たちの先に見えた


『あれ、なんの灯り…？』


空「行ってみる？」


『……うん、もしかしたら祠かもしれない！』


少し足速に灯りの方へと足をすすめる


祠らしき物が見えた！と思うと同時に、近くに人影があるのがわかる


パイモン「って、あれ宝盗団じゃないか！？」


その言葉に私も空くんも武器を構える


パイモンちゃんの声に気付いたのか、彼らも同様武器を構えて、コチラの様子を窺っている


宝盗団1「おい！お前らもここの宝を探しにきたのか！」


宝盗団2「残念だったな、俺らが先にこの祠を見つけたんだ、諦めて帰りな！」


そう言った男の片方の手に、アクセサリーのようなものを見つける


『(そういえば、あのお話の中で……)』


言葉を発するより先に足が動き、彼らを攻撃していた


空くんも私に続き、彼らを攻撃する


氷元素を使っていると、彼らは勝ち目がないとわかったのか、手に持っている物も置いて帰って行った


パイモン「アイツら、本当に懲りないな……

で、置いて行った、そのアクセサリーみたいなのってなんなんだ？」


『……実は、あのお話の中で、白狐が少年に贈り物をする場面があるの

その、贈り物、なんじゃないかな』


私はその贈り物を祠へと置いた

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