公子の妹【原神】

3話 ページ4

A、という名の少女は思い出したかのように口を開いた

A「そういえば、北国銀行がどこにあるかわるかな、教えて欲しいんだけど…」


パイモン「どうして北国銀行に？…まさか、お前ファデュイなのか！？って、ファデュイだったら場所分かるよなあ…」



たしかに、北国銀行に行きたい、なんていう少女が居たら疑ってしまうだろう

しかも、先ほどの彼女の強さだ

でも、パイモンの言う通り、ファデュイであれば銀行の場所ぐらいわかるだろう

救いようのない方向音痴か、初めてコチラに来た人なのか…


A「あはは、私はファデュイじゃないよ、ただ、ファデュイの人に用事はあるけどね〜」

俺が真剣に考えていたことがバカみたいに、目の前の女の子はあっけらかんに言葉を放つ

パイモン「よかった〜…って、ファデュイに親戚でもいるのか？」


A「うん、そうなの！

それに、宝盗団倒してたら、ファデュイの持ち物が出てきてね、それを返しに行こうかと」

パイモン「へぇ〜、やっぱりお前、いいやつなんだな！」

彼女はパイモンの発言を聞いて少しキョトン、としつつ、また微笑み、俺の方を向いた


A「じゃあ、案内は頼んだよ？

報酬が欲しいならあげるから！」


この既視感…誰かに似てる気がする…







そんな疑問を持ちながら北国銀行まで話していた

彼女は兄の為にここまで来たそうだ

ここに来るまでにヒルチャールと戦ったとか

外で弓の練習をしたとか、

全てを楽しそうに語る彼女はどこか自分の妹と重なって見えた



パイモン「ここが北国銀行だぞ！」


A「へ〜…ここが…ありがとう！」


パイモン「そうだ、オイラたちもついて行っていいか？」


A「うん、いいよ」


そう言って彼女は銀行のドアを開けた


中を見ると、顔馴染み…タルタリヤが居た


そういえば今日は姿を見ていなかったな、と思うと、次の瞬間、目の前ですごいことが起きた


A「あ、お兄ちゃん！」



タルタリヤ「A！？」

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