9 ページ9
side.ym
近くにある”本物の大ちゃん”を
思い出させる物は
全て捨ててしまおうと思った
______
伊野尾ちゃんが退院して、
二人で暮らすことになった
ただ大ちゃんを思い出さないようにするため
伊野尾ちゃんを
縛り付けていただけかもしれない。
退院してから少したった頃
大ちゃんの写真を指差して
「この人って誰?」
と、聞かれたときはドキっとしたけど
「高校の頃の友達だったかな?」
なんて言えば
それ以上深追いはしてこなかった
写真が残っているのが怖くなった
伊野尾ちゃんが思い出したらどうしようかと
不安になった。……だから
捨ててしまおうかなって思ったんだ
だけど、できなかった
伊野尾ちゃんのような”好き”では
なかったはずだけど、やっぱり
大ちゃんのことは好きだったから。
いなかったことになんか、できるわけないから。
１つの箱に保管して見つからない所に。
でも、これは絶対に
なかったことになんかできないよね、
「伊野尾ちゃん、ネックレスあげる」
現実から目をそらしてきた。
でもネックレスだけは
近くに置いておくべきだな、って。
「ありがと!大ちゃん。」
そう。
大ちゃんからの最後のプレゼント。
今日は伊野尾ちゃんの誕生日。
「…誕生日、おめでとう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃん。(プロフ) - るるさん» 大好きだなんて…泣 嬉しいです!!新作出すの遅れるかもしれませんが、待ってて下さい!!笑 (2017年12月19日 17時) (
レス) id: 69756c28e8 (このIDを非表示/違反報告)
るる - しゃん。さんの作品大好きです!!泣いちゃいました。寒暖差アレルギーが終わってしまったのは寂しいですが、新作楽しみにしてます!! (2017年12月18日 18時) (レス) id: 859ea4a675 (このIDを非表示/違反報告)
しゃん。(プロフ) - 白米と猫♪青受けloveさん» そんな天才だなんて…泣 ありがとうございます!!泣いていただけるなんて嬉しいです、照 (2017年10月28日 8時) (レス) id: 69756c28e8 (このIDを非表示/違反報告)
白米と猫♪青受けlove - わぁ〜「しゃん。様」天才ですか？電車で読んで一人で泣いてました。たぶん、まわりから変な目でみられてたと思いますw (2017年10月27日 21時) (レス) id: 68ea1b8acf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃん。 | 作成日時：2017年9月19日 14時
