寒暖差アレルギー (ym ar × in

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____幸せだよ


心の一番深いところに暖かくゆっくりと浸透していったのは、伊野尾ちゃんの言葉と愛。


「だから、一緒にいたい。」


そんな風に大好きな人が伝えてきたら、頷くしかない。

そんな風に喜びを顔一杯に出してくれたなら___


そういう間合いになって、
どちらともなく、自然に近づいてキスをした。



反省していないのではないかと思われたくはなかったのだけれど。

久しぶりの彼の感触と正直になれた自分、何があっても愛を伝えてくれた彼に
気持ちが舞い上がってしまって

彼と夜の行為に没頭した


幸せすぎてとろけそうなほど、
甘くて深い夜だった。


2人で絶頂を迎えると、伊野尾ちゃんは腕枕をしてほしいと甘えてきた。


腕枕が好きみたいで”大ちゃんの腕はちょうどいい高さなんだ“と何度も言っていたっけ。



「あぁ、幸せだなー

何の記念日でも、誰の誕生日でもないのに、こんなにも幸せになれるんだね」


ふにふにと、笑う伊野尾ちゃん。


隣には伊野尾ちゃんがいる、

伊野尾ちゃんとなら、
当たり前の日々でも幸せに暮らせるんじゃないかなって心が温かくなった。


「山ちゃんとなら、俺、なにしてても幸せになれる」


大ちゃん__じゃなくて山ちゃん。

下の名前が良かったんだけどなって、少し笑った。


「うん、俺も」



隣を見るとすやすやと寝息をたてるいとおしい君の横顔。
心の中で寝落ちかよって小さくツッコミをした。
そして、幸せを噛み締めて



起こさないように、
紅く染まった、その唇に



____そっとキスをした

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