15 ページ16
side.ym
____さようなら
自分勝手だというのは承知の上。
これ以上ここにいるのが辛くなった
___待って
立ち上がり、背を向けると。
小さく呟く、湿気た彼の声が届いた。
今すぐ抱き締めたい衝動を押さえながら少しだけ振り替えって彼を見た。
自分から別れを告げておきながら
こうして、彼を見つめて動けないのは、まだ、別れを惜しんでいるからだ
振りきるように、前を見る
最後に泣いた顔を見られるなんて情けない。
歩き出せば脳裏に浮かぶのは最後に見た彼の顔。
____待って、!!!!
足音とともに後ろから体温が伝わった。
懐かしい彼の感触に、胸が高まりながらも足をとめているのは、やはり。
彼に引き留めてほしかったからかもしれない。
「一人にしないで。」
ただ、ぽつり、と告げられた言葉。必死に絞り出した、小さな声に、心が揺らぐ。
静まり変える部屋の中に溶けていった。
「大ちゃんが誰かなんかわかんないよ、
でも、好き。偽っていたなんて関係ないよ。大好きだから。
……まだ、一緒にいたいから」
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃん。(プロフ) - るるさん» 大好きだなんて…泣 嬉しいです!!新作出すの遅れるかもしれませんが、待ってて下さい!!笑 (2017年12月19日 17時) (レス) id: 69756c28e8 (このIDを非表示/違反報告)
るる - しゃん。さんの作品大好きです!!泣いちゃいました。寒暖差アレルギーが終わってしまったのは寂しいですが、新作楽しみにしてます!! (2017年12月18日 18時) (レス) id: 859ea4a675 (このIDを非表示/違反報告)
しゃん。(プロフ) - 白米と猫♪青受けloveさん» そんな天才だなんて…泣 ありがとうございます!!泣いていただけるなんて嬉しいです、照 (2017年10月28日 8時) (レス) id: 69756c28e8 (このIDを非表示/違反報告)
白米と猫♪青受けlove - わぁ〜「しゃん。様」天才ですか?電車で読んで一人で泣いてました。たぶん、まわりから変な目でみられてたと思いますw (2017年10月27日 21時) (レス) id: 68ea1b8acf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃん。 | 作成日時:2017年9月19日 14時