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” ヒューーー…、
……ドンッ…ドンッ ”
色とりどりの花火が、夜空に咲き始める。
気づけば私はまたここに来ていた。誰ひとりいない、Sea Sons のテラス席。
ここから見上げる花火は……悲しいくらい、綺麗だ。
「……なに勝手にここで見てんだよ、」
『夏向……、』
「ふっ…、ひとりで寂しいやつ」
『そういう夏向だって………、でもここから見る花火、ほんと綺麗だね』
「あたりまえだろ、” 俺たちの ” 店だからな」
『ふふ…、そうだよね』
誰もいなかったはずの右側が、夏向の影で埋まる。
海で夕焼けを見たあの日のように、何も言わずに、二人で夜空を見つめている。
どうしてかな……、悲しいときはいつだって、夏向のそばにいたくなるのは。
ううん、違う。そばに、私がいてほしいんだ。
「……俺も楓さんの兄貴に会った、全部聞いた」
『そっか………。今頃、秋ちゃんと楓さん、一緒に花火見てるかな…』
みんながみんな、幸せになれる方法なんて……きっとどこにも無い。
だからこそ、後悔しないように。私は私が決めたことを、ちゃんと貫きたかった。
だけど、その選択によって美咲ちゃんを傷つけてしまった。そんな自分が、ひどく醜く思えて仕方ない。
『好きな人と結ばれるって、奇跡みたいに……すごいことだよね』
それでも、大切な人たちに幸せでいてほしいと願うことを、…私は諦めたくない。
『ねえ、夏向…。美咲ちゃんのところ……行かなくていいの、？』
本当は、…行ってほしくない。ここに、いてほしい。
でも、好きな人の幸せを願うって……決めたから。
せめて、ここから……その背中を押させて…？
「…………行くわけねえだろ、」
『え…、？』
「お前のそばにいさせろよ……」
『………夏向…、？』
あの日、あの瞬間に似た温度で近づく夏向の熱い視線に、思わず息を止める。
顔ごと包み込むように頬に触れた右手は少しだけ震えていて、もうどちらの心臓の音なのかは分からないほどに、強く波打っている。
言いたい言葉も、聞きたい言葉も、お互いのすべてを溶かすように──
「A……………、好きだ」
熱に触れたくちびるが…、花火と一緒に、はじけた。
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
