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「すみません、何もなくて…」
『私こそ突然すみません…』
「いえ、ちょうど母の着替えを取りに病院から戻ってきたところだったので」
新幹線に乗って少し前に、広島の尾道駅に着いた。
それからナビを頼りに病院を目指していたところ、途中で偶然にも愛海さんと会い、私はこうして西島家のお家にお邪魔している。
愛海さんが運んでくれた冷たいお茶を一口飲んでから、私は本題を切りだした。
『あの……それで、夏向は…』
「母を、……助けてくれました」
『……、』
「先ほど輸血をしたんですが、自分のことは母に言うなって。そのまま、何も言わずにいなくなってしまって……」
安堵と不甲斐なさが混じった表情で、愛海さんがうつむく。
本当のお母さんの顔を見たとき、どんな気持ちだったんだろう。渚さんは…… 夏向のこと、気づいてくれたのかな。
「この夏、兄がいることを知りました。母の部屋を掃除していたときに、たまたま春人さんからの手紙を見つけてしまって…」
お父さんからの手紙…。秋ちゃんが言っていたことを思い出す。
” いまの家族に夏向の存在は秘密にしてるから、もう二度と連絡しないでほしいって…… ”
「正直、とても驚きました。でも、もしかしたら助けられるかもしれない……本当に勝手な話ですが… 、希望を見つけた気がしたんです」
『そうだったんですね……よかったです、ご無事で』
「え…」
『私の母も、渚さんと同じ病気で亡くなったんです』
「…… 、」
『私はそのとき、愛海さんのように探しだして……助けることができなくて。だから、なんだか救われました』
私はきっと、目の前で苦しむ愛海さんをあの頃の自分と重ねていた。だから、助かって本当によかったと思ってる。
……たとえ、その人が夏向を捨てた人だとしても。
「夏向さんのおかげです、本当に。感謝しても…しきれませ、ん…」
頬に流れた涙を、愛海さんが指の先でそっと拭う。
ずっと引っかかっていた。私はこのことを確かめるためにも、ここへ来たのかもしれない。
『愛海さん…………磯山
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
