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「渚さん。もともと、Sea Sons で働いてた人でさ」
『え、うちで？』
「うん。でも夏向を親父に預けて、突然いなくなったんだよ…」
そん、な……夏向は、実のお母さんに捨てられたってこと？
「一度ね、親父が夏向の近況を知らせる手紙を出したんだけど、そしたらあの人…」
『どうしたの…、』
「今の家族に夏向の存在は秘密にしてるから、もう二度と連絡しないでほしいって…………なかったことにされたんだよ、夏向は」
悲しそうに顔を歪める秋ちゃんに胸が痛む。どうしよう、もし夏向がこのことを知ったら……
そう思った瞬間、私は迷わなかった。
「A、？」
『……夏向のこと、迎えに行ってくる』
「え…、」
『もう、ひとりになんてしたくない…… 夏向のそばにいてあげたいの』
いつも私にまっすぐでいてくれた。今度は私が、素直になる番だから。
” …… そんなときは、そばにいてあげるだけでいいの。もう一度、夏向くんがその場所を心から信じられるまで ”
瑠美さんがくれた言葉を握りしめるようにドアノブに手をかけた瞬間、秋ちゃんがその手をつかんだ。
「Aはほんとに夏向のことが好きなんだな…、」
『秋ちゃん…？』
「おれも行くよ」
秋ちゃんも一緒なら、本当はすごく心強い。でもね、冬真はきっと、秋ちゃんが迎えに来てくれることを待ってるよ。
『……ううん。 秋ちゃんは、冬真のところ行ってあげて？』
「え、でも」
『楓さんが探してくれて、本当はさっき会いに行ったの。でも私、冬真のこと傷つけちゃって……』
「……そっ、か。分かった。じゃあ夏向のこと、頼むね。気をつけて行くんだよ？」
『うん、待ってて。必ず一緒に帰ってくるから』
心配そうに頭をなでてくれた秋ちゃんに安心してもらいたくて、できるかぎりの笑顔を見せる。
それから急いでタクシーに乗り込み、私は新横浜駅へと向かった。
千秋はAが乗ったタクシーを名残惜しそうにしばらく見つめたあと、冬真のもとへと歩き始めた。
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
