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『冬真… 、』
「冬真さんっ、」
「愛海ちゃん、どしたの？」
冬真を呼んだ声が、息を切らして駆け寄ってきたあの例の女の子と重なる。
愛海ちゃん？ 冬真、知り合いなの？
「……助けてくださいっ、もう…時間がないんですっ…」
「ちょ、どういうこと…、」
落ち着くように冬真がなだめると、愛海ちゃんが息を整えてから話し始めた。
『…………何かの、間違いですよね？』
「いえ、本当です……だからお願いしますっ、どうか助けてください…！」
頭を下げ続ける愛海ちゃんの話が、うまく呑み込めない。
だってこんなの…、嘘でしょう…？ 突然現れて信じてほしい、なんて言われても信じられるわけがない。
「……とにかく、行こ」
＊
＊
＊
玄関前に着くと、家の中から夏向の怒鳴り声が聞こえてきた。音を立てないようにそっと、冬真と中に入る。
お店を売る…？ 秋ちゃん、もしかしてずっと悩んでたのはこのことだったの…？
「なんで黙ってんだよ兄貴！ なんか言えよっ…」
「……仕方なかったんだ」
「仕方ないってなんだよ！ あの店は俺たちにとって一番大事な場所じゃねえのかよっ？」
「ごめん、な ……」
先にリビングへ足を踏み入れた冬真の後に続く。
そこには、うなだれる秋ちゃんと、戸惑いと怒りを隠せない夏向がいた。
「……秘密、守るためなんでしょ」
やめて。冬真、お願いだから…
「兄ちゃんには店よりも守りたいものがあるんだろ」
「……どういうことだよ」
「愛海ちゃんから全部聞いた……驚いたよ」
「やめろ冬真… 」
「無理だよ、黙ってるなんて」
「さっきから意味わかんねえよっ！」
「冬真…！」
「オレらは……」
『冬真やめてっ！！』
「オレと兄ちゃんの本当の兄弟じゃなかったんだ………………夏向は、」
なにもかもが、音を立てて崩れていく。
私たちは、愛のかたちを……見失った。
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
