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そうだった。夏向は熱いのはいつも、よく冷ましてから食べてる。
小さい頃から見慣れすぎていたせいで、すっかり忘れていた。
でもよかった。料理ベタな私が作った料理なんか食べれない、そう言われたのかと思ったから。
体が相当だるいのか、起き上がる素振りも見えない。どうしようかな…。
考えていると、ゆっくりと左肘をベッドに突いて、夏向が上半身だけを起こした。
ベッドサイドの地べたに座りこんでいる私と、必然と距離が近くなる。
『夏向…？』
「…………だる、い、」
近くなった距離にひとりでドキドキしていると、その視線が物語った。…食わせろ、と。
……私、なに考えてたんだろ。こんなときに。
自分に恥ずかしくなりながらも、レンゲで一口おかゆをすくう。それから何度か息を吹きかけて冷ますと、夏向の口にそっと運んだ。
『…………どう、？』
「………… 美味い、」
『ほんとに…？ 前にね、お父さんに教えてもらったの』
「じゃあこれ、親父の味か」
『うん、そうだね』
「……帰ったら作り方、…教えろ」
そう言って拗ねたように少しそっぽを向く夏向が、やっぱりらしくなくて、笑いそうになるのを必死でこらえる。
熱がでると、私は人恋しくなるけど……
夏向は、素直になるのかな。
『……ふふっ、』
「なんだよ… 」
『だって風邪引いた夏向、…ふふ、素直なんだもん』
我慢できずに笑ってしまった私の頬を、急に夏向の右手が包んだ。
さっきよりも近づいた夏向の唇に、あまりにも優しいその感触に……胸がまた、うるさくなる。
「…………うるせえ、」
” むにゅ、”
『い、いひゃい…』
ほっぺを横に引っ張られて涙目になる私を鼻で笑うと、パッとその手を離し、倒れるように寝転がり咳をし始めた。
背を向けた姿に、ほっとしたような…、がっかりしたような…。
きっと、あんなにまっすぐ目を見つめられていた私は…… 顔がいま、真っ赤になってるはず。
早く夏向の熱も、この熱も下がってくれればいいのに…。
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
