22. ページ13
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「えっ、Aどこ行っちゃったの！？」
「東京だよ、恩師に会いに行ってくるって。心配だから夏向たちと一緒に」
” シュッ、…シュッ ”
「兄ちゃん、相変わらず過保護だな〜」
夏向と美咲はダイニングアウトの打ち合わせ、Aはピアノの恩師に会いに、東京へ向かう中。
千秋と冬真は、リビングで体感型のボクシングゲームをしている。
「てか、３人一緒にしちゃってよかったわけ？」
” シュッ…、シュッ ”
「ん？ …なんで？」
「だってあそこ、三角関係じゃん？ あ、オレもいれたら四角関係か」
” ……、”
「…よっしゃ！ 勝った〜！！」
ひとり動きの止まった千秋の目の前に映し出されるテレビ画面には、 ” Loser ” の文字。
千秋の目に浮かぶ色が、濁っていった。
＊
＊
＊
「Aちゃん、また夏向と喧嘩でもした？」
『え……どうして、？』
東京へ向かう高速バスの中。隣には、美咲ちゃん。前の座席には、夏向が座っている。
前に聞こえないように、小声でしゃべる美咲ちゃんに耳を傾ける。
「なんか最近また話さなくなったなぁ、って。違ってたら…、ごめんね？」
夏向と話さなくなってから、もう３日も経つ。
” お前の都合なんて、俺には関係ねえんだよ ”
”…………夏向はいっつも、…自分のことばっかりだね、”
あんなこと、…言うんじゃなかった。
『……うん、…ちょっとだけ、喧嘩しちゃった』
「そっか……あいつ、ほんと謝んないもんね…」
困ったように溜息をつく美咲ちゃんの横顔が、窓に反射する。
美咲ちゃんはもうすっかり、夏向のことを知っている。
私はどれだけ、夏向のことを知ってるのかな。
「そういえばあたし、……千秋さんにフラれちゃったんだ」
『……、』
「というか、告白もできなかったんだけどね…」
『……ごめん、ね…。私が秋ちゃんに楓さんのこと…』
「えっ、…いやいやいや、Aちゃんが謝ることないよっ。決めたのは……千秋さんだから…」
大丈夫。そんなふうに強がって笑って見せる笑顔が、あの日の秋ちゃんの笑顔と重なり、滴る水滴のように胸の中へと波紋を広げていった。
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
