22. ページ12
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「おい、……おいっ」
『……、』
「ぼけっとすんな、仕事はちゃんとしろ」
『ぁ、…ごめんなさい』
開店前の準備中。掃除の手がとまった私に、夏向の声が飛ぶ。
結局、あれから秋ちゃんはほとんど口を開くことはなかった。
美咲ちゃんは朝ごはんをほとんど手につけることなく、先に部屋へと戻ってしまい、話しかけることすらできなかった。
私は、どうしたらよかったんだろう…。
「兄貴行かせたのはお前でも、決めたのは兄貴だろ」
『でも…、』
「お前の気持ちだって、…自分で決めたんだろ。それで落ち込むとかばかじゃねえの」
『……わかってる、』
「わかってんならそんな顔すんな。見ててイラつく」
頭では分かっていても、心がついていかない。私だってこんな自分にイラついてる…。
『じゃあもう……、私なんか放っといて…、』
「ふざけんな…」
売り言葉に、買い言葉。こんなことが言いたいわけじゃないのに。
夏向なりに慰めてくれてるのもわかってる。だけど今は、ひとりで考えたい…。
「…放っとけねえんだよ、」
『どうし、て……』
「お前のこと、好きだからに決まってんだろ」
『……っ、』
今はこれ以上。いろんな感情でぐしゃぐしゃな心を一杯にしたくない。
ずっと待ち望んでいた、夏向の言葉をまっすぐに受け取れないのは……
美咲ちゃんへの罪悪感のせいだけじゃない。
「…逃げんな、」
この場から離れようとしていた足が立ち止まる。本当は…、分かってた。
『私…、秋ちゃんのこと…』
「お前の都合なんて、俺には関係ねえんだよ」
私の心には…、秋ちゃんのあのさみしそうな笑顔がずっといるってこと。
『…………夏向はいっつも、…自分のことばっかりだね、』
吐き捨てた言葉を包み直すことなく、私はテラス席へと飛び出した。
好きな人たちを傷つけてばかりいるこんな自分が、嫌で嫌で仕方ない。
近づいても、必要以上に遠ざけてしまう私は誰より臆病で……、卑怯者だ。
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I(プロフ) - みどくろさん» みどくろさん、ありがとうございます！！ お互いがんばりましょうっ(*^^*) (2016年9月6日 18時) (
レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» 続編おめでとうございます！勉強がんばりますね♪ (2016年9月6日 16時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» 無理なさらずにお勉強がんばってくださいね^ ^ お時間あるときにまた遊びにきてください♪ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - みどくろさん» いえいえ、デシャヴってやつかもしれないです…（笑）でもこうして、みどくろさんが初めてコメントしてくださったことが本当に嬉しいです！！ ぁ、その手がありましたか！お勉強忙しそうですね…そういえばそのドラマに賢人くん出てましたね！ (2016年9月5日 22時) (レス) id: f5b592d975 (このIDを非表示/違反報告)
みどくろ - Iさん» あらら。実はコメしてたり...したかもです。。どっちにしろ名前覚えているなんですごい！流石！私の姉がYouTubeにうpされた好きことの動画見ているんですけど、なかなか時間無くて...(￣ー￣)今は勉強の息抜きに35歳の高校生を見てます。時間があったら見てみますね！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: d4bef834e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年8月16日 17時
