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あのあと美咲ちゃんは買い出しに行き、しばらく経ってから両手にビニール袋を持って帰ってきた。
なぜか買い物リストにはなかった、アスパラを手に持っている。
「アスパラみたいなひとだった…」
「誰が、」
「細くて高くてシュッとしてた……千秋さんの婚約者」
『えっ？』
「……こんにちは〜 」
「わっ！ な、なんで…」
「夏向くん、久しぶり……あれ、もしかして…Aちゃん？」
今日は開店前から、よく人が来る気がする。
現れたのは、モデルさん以上にスタイル抜群な女性……秋ちゃんの彼女、楓さんだった。
その後ろから秋ちゃんも一緒に入って来る。
『楓さん、…お久しぶりです』
「大人っぽくなってて最初わからなかった……何年ぶり？」
「５年ぶり。おれもAの成長ぶりに驚いててさ」
そう言って、笑い合う姿が相変わらずお似合いな二人。
どうやら今日は結婚式で使うウエディングケーキを、美咲ちゃんに頼みに来たらしい。
秋ちゃん、ついに結婚しちゃうんだ……嬉しいけど、やっぱり寂しいな。
「こ、この度は…ご結婚おめでとうございますっ。お、お似合いですね！」
「ふふ、そう？」
『秋ちゃん、楓さん。本当におめでとう』
「………ぷっ、…ふはははっ！」
急に笑い出した秋ちゃんに、美咲ちゃんと思わず目を合わせる。
私たち、変なこと言ったかな…。
「結婚するの、おれたちじゃないよ」
「そう、あたしたちの同級生なの」
「幹事まかされちゃってね」
「だから、あたしたちはただの友達」
え、別れちゃったってこと？ 何があったんだろう、あんなに仲良しだったのに。
……でも、正直ホッとした自分がいた。
それから５人でウエディングの打ち合わせをした結果。
明後日、夏向は５０人分の料理を、美咲ちゃんは５０人分のケーキを作ることになった。
私は……、まだＯＫを出せずにいた。
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I(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます！！ …夏が人に恋をさせる らしいですからね、日村信之(36)さんによると（笑）気にいってくださってとても嬉しいです。これからもお楽しみください(*^^*) (2016年8月3日 10時) (
レス) id: 1e35e1a13a (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 夏の恋って憧れますよね！素敵な作品と出会えて感謝です。\(*´∀`*)/ (2016年8月3日 7時) (レス) id: e7a4dccf18 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - KIKIさん» KIKIさん！コメントありがとうございます(*^^*) …そうなんです、これを書き始めたときにただの夏のラブストーリーではなく夏特有の切なさも織り交ぜたいと思ったので、切なさが伝わっていてとても嬉しいです☆ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 1e35e1a13a (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - ＊いちご＊さん» いちごさん、コメントありがとうございます^_^ きゅんきゅんニヤニヤしていただけて私のほうこそニヤニヤしております（笑）冬真の本気なのか冗談なのかわからないアプローチが書いててとても楽しいです♪ (2016年7月28日 13時) (レス) id: 1e35e1a13a (このIDを非表示/違反報告)
KIKI - 初コメスミマセン。すっごく切ないです！でも、とっても面白いです (2016年7月28日 9時) (レス) id: 9086491411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2016年7月13日 2時
