７8 after ページ33
岸side.
「風磨くん！ご飯できたから起きて？」
風「んー…」
Aが料理を並べると
ようやく風磨くんが起きた。
兄ってだけで
こんな可愛い妹の手料理
朝から食べれるなんて
羨ましいわ…。
風「あ、岸くんじゃん、元気？」
岸「はいっ、元気っす。」
「はぁ？何言ってるの、風磨くん。
寝ぼけすぎだから。(笑)」
風「え？…あー、昨日からいたか。」
「あはは、ほんと朝弱いよね。」
そう言って、
寝癖を直してあげてるA。
確か、朝だけは立場逆転するって
前に嬉しそうに言ってた気がする。
Aは風磨くんとめっちゃ仲良くて
微笑ましいんだけど、
そんな仲いいとこ見せられると
ちょっと嫉妬するんだけど。
「あ、風磨くん、あのね。」
風「ん？」
「私たちね、付き合うことになりました。」
風「ふーん。」
岸「えっ！？！？」
ふーん。ってわかってたかのように
薄い反応をする風磨くんに対して
大声で叫んでしまった俺。
「…え、違うの…？」
途端に、Aが不安そうな顔になり
慌てて訂正した。
岸「や、違くない違くない！
けどびっくりして！
付き合おって言ってなかったから…！」
風「ふっ、(笑)
岸くんごめんね。
こいつすーぐ早とちりするから。」
「風磨くんは入ってこないで。」
風「は？Aが俺に言ってきたんじゃん。」
「もー、うるさい。」
風「ひでー。(笑)
岸くんも気をつけなね？
慣れたらこんな扱いだから。」
岸「はい…(笑)」
風「可愛いって思えるのも今のうちだから。」
「風磨くんさっきからひどい！
ご飯あげないよ？」
Aが風磨くんのお茶碗を持つと
ごめんごめんって笑いながら謝って
手を離させる風磨くん。
「岸くんごめんね？邪魔者いて。」
岸「ううん、そんなことないって。」
その謝り方、
風磨くんに似てんだよな(笑)
岸「てか、ちゃんと言ってなかったよな、
付き合おって。」
「あ、うん…」
お互い、正座に座り直して
向かい合った。
岸「俺と、付き合ってください。」
「…はい。」
風「…この件については
しっかりと兄が見届けました、と。」
ニヤニヤしてる風磨くんを
バシバシ叩くA。
風「痛い痛い。ほんと凶暴。」
いつもシャキッとしてるAだけど
こんな風に兄に対する可愛い1面も知って
もっと好きになってしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももも。(プロフ) - さなさん» ありがとうございました！(*´▽｀*)続編も下書きを書いてみて、いけそうだったら公開したいと思います！ (2018年7月13日 19時) (
レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - ももも。さん» 完結おめでとうございます！！とっても面白かったです！最後は2人とも幸せになれてほんとに良かったです！もし良ければ結婚までの2人のお話しも読んでみたいです！これからも応援してます…！頑張って下さい！！ (2018年7月12日 20時) (レス) id: dd0236ddd1 (このIDを非表示/違反報告)
ももも。(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - とても面白いです！岸くんの一途な気持ちや、主人公の切ない気持ち、廉くんの主人公思いな所、見ていてキュンキュンします！更新頑張って下さい！！ (2018年6月24日 23時) (レス) id: 33f5ac50b8 (このIDを非表示/違反報告)
ももも。(プロフ) - ささん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです(><)期待に少しでも添えるよう頑張ります！ (2018年6月15日 10時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももも。
| 作成日時：2018年5月31日 20時
