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夢を見た。
黒いタキシードを着た廉くん。
いつもに増してかっこいい彼は
ウェディングドレスに着替えた私を見て
「綺麗やで。」
そう言って微笑む。
私が照れて俯いていると
目の前に来て優しい声で
名前を呼ばれる。
ゆっくり顔を上げると
廉くんの目には
今にも溢れんばかりの
涙が溜まっていた。
私は廉くんが
どうして泣きそうなのかわからず、
焦って、目を泳がせる。
すると、廉くんは壊れ物を扱うように
そっと私の頬に手を添えて
「ごめんな。」
そう呟く。
「どうして謝るの？」
不安になって聞くと
廉くんの目から、涙が落ちた。
数秒の沈黙のあと
廉くんは、涙声で言った。
「幸せになるんやで。」
廉くんは、無理やり作った笑顔を最後に、
控え室を出ていってしまった。
急いでドアを開けて
追いかけようとしたけど
廉くんは既に曲がり角を曲がっていて、
ウェディングドレスを着た私は
追いつけるわけがなく
見失ってしまった。
取り残された私は
その場の地べたに座り込んで
お化粧も気にせず
大泣きしていた。
.
廉「A？」
「……」
廉くんの声で目覚めて
夢だったと知らされる。
なんだ、夢か。良かった…
廉「家着いたで。」
「…あ、ごめん。寝ちゃってた。」
廉「ええよ。歩ける？」
「うん、大丈夫。
佐藤くんありがとう。
岸くんにも伝えといてね。」
まだぐっすりの岸くんと
佐藤くんを見送ってから
マンションのエレベーターに乗った。
「…廉くん。」
廉「ん？」
「……」
さっきの夢…
廉くんがどこかに行ってしまいそうで
怖くて、廉くんの服の裾を掴んだ。
廉「どうしたん？」
「…廉くんが離れてく夢見た…」
私が言うと、
私の頭を胸に押し当てて
何も言わずに抱きしめた。
また変なこと言って
困らせちゃった。
ごめんね。
私、思っているより
廉くんに依存してたみたい。
廉くんがいなくなることを考えたら
こんなにも辛いなんて。
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ももも。(プロフ) - さなさん» ありがとうございました！(*´▽｀*)続編も下書きを書いてみて、いけそうだったら公開したいと思います！ (2018年7月13日 19時) (
レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - ももも。さん» 完結おめでとうございます！！とっても面白かったです！最後は2人とも幸せになれてほんとに良かったです！もし良ければ結婚までの2人のお話しも読んでみたいです！これからも応援してます…！頑張って下さい！！ (2018年7月12日 20時) (レス) id: dd0236ddd1 (このIDを非表示/違反報告)
ももも。(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - とても面白いです！岸くんの一途な気持ちや、主人公の切ない気持ち、廉くんの主人公思いな所、見ていてキュンキュンします！更新頑張って下さい！！ (2018年6月24日 23時) (レス) id: 33f5ac50b8 (このIDを非表示/違反報告)
ももも。(プロフ) - ささん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです(><)期待に少しでも添えるよう頑張ります！ (2018年6月15日 10時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももも。
| 作成日時：2018年5月31日 20時
