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忘れるように努力はしているし
現にこうしてちゃんと永瀬くんのことが
好きになったのだけれど。
時々、岸くんのことが
気になってしまうのは、
やっぱりまだ忘れられていないからだろうか。
例えば、そう。
今。
残業に残っているのは
私と岸くん2人きり。
ちょっと前まで普通に話していたけれど
なんとなく沈黙が続き
お互いに無言で仕事をしている。
隣の岸くんは、
資料を読みながら
時々、頭を掻いたりして
至って真剣。
仕事に集中できてないのは
私だけみたい。
岸「…ん?」
「え?」
岸くんを見すぎていたから、
それに気づいた岸くん。
「あ、ごめん。なんでもない。」
岸「キリついた?」
「うん。」
岸「ん、おつかれ。
俺まだかかりそうだから、帰っていいよ。」
「…手伝おっか?」
いつしか、岸くんがしてくれたみたいに。
岸「いいって。」
「でも、まだそんなにたくさん…」
岸「…家で待ってんだろ?…永瀬。」
「それは…」
岸くんは、私の方は見ずに
呟くように言った。
岸「他の男とこの時間に
2人きりでいるって知ったら
悲しむと思うけど?」
ははっ、って面白くなさそうに
自嘲気味に笑う。
「でも…仕事だし…」
岸「いいから帰れって。」
もう、岸くんは笑ってなかった。
なんだか、拒絶されているみたいで
胸がキュっと締め付けられる気分。
「…ごめん。帰るね。」
最後、涙声になってしまったことが
バレてないか心配だったけど
岸くんの顔色を確かめる余裕もなく
オフィスを出た。
. 。. 。. 。. 。. 。. 。.
続編準備中…φ(..)
評価お願いします!(*´ー`*人)
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ゆもちゃ。(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!期待に添えるように頑張ります!( >ω< ) (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもちゃ。(プロフ) - くるみさん» 嬉しいです!ぎりぎりまでこじらせていきたいと思ってますのでお付き合いください(^_^)笑 (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもちゃ。(プロフ) - ししまるさん» ありがとうございます!頑張ります!(p`・ω・´q) (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもちゃ。(プロフ) - ちょなつさん» ありがとうございます!嬉しいです(´∀`) (2018年5月28日 18時) (レス) id: 8a3dc3d2c2 (このIDを非表示/違反報告)
あや - このお話大好きです!とても面白いです\(*´▽`*)/更新待ってます! (2018年5月21日 15時) (レス) id: 05ff465bea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももも。 | 作成日時:2018年5月4日 8時