会社の同期は鈍感でした。-Y.K × R.N-

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翌日。

本当は37℃の微熱がまだあったけど

マスクをして出勤した。



岸「おはよ。」


「おはよう。昨日ごめんね。」


岸「無理すんなよ。」


「うん、ありがとう。」


岸「お前のことだから

どうせまだ熱下がってないんだろ？」


「……」



図星を付かれて

言葉に詰まる私を

優しい顔で見つめる。



岸「まじで偉いと思うよ、

お前のそういうところ。

…でも、今日は定時で帰りなさい。」


「…はい。」



よしよし、なんて言って

微笑む岸くん。

あぁ、岸くんのせいで

もっと熱上がりそう。

そうやって女の子扱いするとことか

岸くんはなんとも思ってないんだろうけど

本当にずるい。

勘違いさせる天才なんだもん。

岸くんが誰にでも優しいことなんて

わかってたはずなのに…

それなのに、岸くんは私のこと

好きなんじゃないかって

勘違いしてしまいそうになる。









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