同じクラスなだけ (ページ49)

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ガラガラっと教室のドアを開ける。

ピタッと教室にいたクラスメートの話し声がとまる。

女「あれ、ずっと来るね」

女「なかなかのヒロインぶってんじゃねぇよ。」

暴言を変わりなく吐いて来る人達もいれば

男「和泉さん、おはよう」

女「和泉さん、昨日あのテレビ見た？」

なんて話しかけてきてくれる子もいる。

深澤「あれぇ、和泉ちゃんモテモテだね」

渡辺「お前、まじで調子乗ることだけはやめろよ」

なんてずっとなんだかんだ見守ってくれてた2人もいる。

渡辺「和泉ってさ、案外よく笑うよな。」

深澤「俺もそれ思った！」

「え、そうですかね。」

渡辺「笑うと福が舞い込むらしいよ。」

「それ、知ってます。」

渡辺「だからお前無理して笑ってんの！？」

「え！？？無理して笑ってなんかしてないじゃないですか！！！！」

このふたりのやり取りに笑ってる深澤くん。

深澤「色々あってのこのやり取りはなんだか泣けるねぇ。」

渡辺「勝手に感動すんなよ。」

「ハンカチ貸しましょうか、、、？」

渡辺「なぁ。和泉」

「はい、」

渡辺「同じクラスで良かったわ。」

「私も隣の席になれて人生変わりました。」

渡辺「ふはっ、お前それはないわ笑」

「そんなことないもん！！！、」

渡辺「ありがとな。」

深澤「あー抜け駆け禁止！！！」

苦しくても、怖くても気づいてくれる人はいるから。

だから1歩を踏み出してよかったって思ってもらいたいから。

渡辺「頑張れよ、これからも。」

fin