同じクラスなだけ (ページ45)

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「お母さん、学校行きたくない」

母「え？、何かあったの？？」

「……なんも無いけど」

母「まぁ、いいんじゃない？ちゃんと休むのよ」

お母さんは私のことを深く詮索はしないけど、

きっと知ってるんだろうなとおもう。

「不登校になんなよ、」

渡辺くんの声がフラッシュバックする、

不登校になんなよ、なんて言われたって

そんなこと言われたって……………

ガタガタって物音がして「わぁ！！！！」なんて声がする。

朝からうるさい人もいるんだな、なんて窓を開けると

深澤「和泉ちゃーーーーーん！！！！」

なんて大きい声で呼ぶ深澤くんとその隣に渡辺くん

「え、なんで。」

渡辺「どーせ、休むって思ったからむかえにきた」

深澤「早く準備していこーよー」

「…………私の事なんかいいのに、」

渡辺「良くねぇの。お前休まられるとなんかつまんない」

え、つまんないとは、、？？

「私の事、別に気にしなくたって」

深澤「和泉ちゃん、俺たちクラスメートでしょ？」

「……………」

渡辺「俺たち、お前を連れてかなきゃ意味ないの。早く降りてこい、待ってるから」

待ってるから、

俺たちクラスメートでしょ

の言葉が頭にフラッシュバックしてる。

少しだけ期待しちゃうじゃん。

母「良い友達いるじゃない、」

「友だちなんかじゃないよ、ただのクラスメート」

渡辺「遅い。遅れる」

深澤「和泉ちゃん、走るけど大丈夫？？」

先に走り出すふたりの背中は、どこか、かっこよくて。

私も隣を走れるようになりたいと少しだけ思った。