同じクラスなだけ (ページ3)

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「ねぇねぇ何やってんの…？」

その声がして振り向くと先程移動教室を教えてくれた深澤くん。

深澤「授業はじまるよ…？」

「あ…、うん…いま行こうとしてたとこ。」

深澤「あー…、和泉さんに聞くのはどうかと思うんだけど渡辺しらね？？あいつも遅れるぞって言いたいんだけど…」

深澤くん…、渡辺くん探してるんだ…

あそこにいるよ、と言えたらいいんだけど。

渡辺くんのあの話を聞いたあと場所を教えて私も登場は明らかに気まずい。

「ごめん…わかんないや、先行くね…。」

そう言って通り過ぎようとする。

なのにさ。

渡辺「あ、ふっかじゃん。どうしたの…、って、あれ和泉さんもいっしょ…？」

深澤「そうそう…、教室にいたから教えてあげたのよ。ってかもう授業遅れるの確定かも………、」

渡辺「えー！？まじ、走ろうぜ！！！！！」

なんて言って深澤くんと渡辺くんは走り出す。

私はその二人の中に入れなくて走り出せなくて、

渡辺「ねぇ…、さっきの話聞いた…？」

先程走り出していたであろう渡辺くんが私の後ろに何故か居て、

「………さっきの話？なんのことかな、」

渡辺「あー、じゃぁいいわ。お前も遅れんなよ、」

そう言って渡辺くんは行ってしまう。

聞いてました、少し傷つきました。なんて言えない。

隠せばいい。自分の心の中に閉じ込めて移動教室に急いだ。