同じクラスなだけ (ページ33)

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深澤「和泉ちゃんも一緒に話そうよ」

「え、でも深澤くん。渡辺くんが話したいことあるから呼ばれたんだよね、？？」

深澤「もぅ、話したい用事終わったみたいだしいいの。心配しないで？」

渡辺「ふっかもそう言ってんだからいいの。お前またひとりで孤立しようとするから」

「それは………………！！！」

私がそう言うと渡辺くんは顔を近づけて

渡辺「なに、図星すぎて言い返せないの？」

なんて。

その私たちの姿を見て

深澤「こら、なーべ。和泉ちゃん虐めないの。ごめんね？なべがさ、3人でどうせなら話そうよって」

渡辺「ふっか、それは言うな。」

「え…………？」

渡辺「外ばっか見てても楽しくねぇじゃん。」

「それはそうだけど…………」

渡辺「なに、それとも一人でいたいの？だったら戻ってもいいけど」

「…………います、ここに」

渡辺「そう、」

なんて言っちゃったけど二人の会話を終始そばで聞いてる子みたいになってて。

これ私呼んだ意味あるのかな、なんて。

クラスのみんなからは

「あいつら、仲悪かったじゃんねぇの？」

「また和泉さんのお世話係始めたのかな」

「なべとふっか、可愛そう」

なんて声が後ろからヒソヒソと聞こえてくる。

いやでも聞こえてくるその声に耳を傾けてしまう自分がいて。

渡辺「気にしたら負け」

隣にいた渡辺くんが私の方をぽんと叩く

ちらっと渡辺くんの方を見ると

渡辺「お前頑張るんだろ？」

なんて言う。