｛29｝遠い記憶 ページ29
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「私、カフェのバイト始めることにした！」
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それだけ言ってソファーから立ち上がり
部屋に戻ろうとすると
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「ちょっと待ちなさい！」
「えっ なに」
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振り向くとお皿を食器洗い機に入れながら
わざとらしくニヤニヤしてるお母さん
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「好きな子できたんだって？」
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テヒョンめ…
秒速でバラしたのか…
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「テテちゃんでしょ？」
「ちが、ちがうよ！」
「あら違うの」
「私があんな金髪好きになるわけないじゃん」
「かっこいいのに好きにならない方がおかしいわ」
「顔はかっこいいけどさ、性格に難あり」
「何回も助けてもらったのによく言えるわね」
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え？
私が、テヒョンに？
助けてもらった？
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「いつ？」
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「中3の時かしら、花火大会の日、熱中症で倒れたあんたをおんぶして家まで運んできてくれたり」
「え」
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私の中の遠い記憶
あの日、助けてくれたのは
テヒョンだったんだ。
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「夜遅くまで帰ってこなくて心配して公園いったら、かくれんぼしてて他の子は帰ったのにテテちゃんだけはあんたのこと見つかるまで探してたり」
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今気づいた。
どうして私はテヒョンにだけ見つかるのか
簡単なことだったんだ。
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テヒョンは私が見つかるまで
ずっと探してくれてたんだ。
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幼い頃の記憶は
嬉しかったり楽しかったことよりも
悲しかったり苦しかったことの方が
残るらしい___
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続く (更新停止中)
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ヒナカ(プロフ) - すごいドキドキしました！！とても続き気になります！！楽しみです！！！！ (2020年6月14日 16時) (
レス) id: c023e7b0ef (このIDを非表示/違反報告)
あーみー - 次が気になりすぎます！！キュンキュンして超好きです！！！(;_;)更新頑張ってください！！ (2020年2月6日 19時) (レス) id: df68a0539e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 次の話が待ち遠しいです！頑張ってください！ (2020年1月11日 23時) (レス) id: 9c40095230 (このIDを非表示/違反報告)
エミ(プロフ) - ずーーーーとっ待ってました！続きが気になって死にそうです笑更新頑張ってください！この話大好きです！ (2018年4月9日 7時) (レス) id: 6a1c8f6a6d (このIDを非表示/違反報告)
あーや - こういう場面見た事ある...セリフもいっしょ...パクリ？つうほうしたほうがいいかな... (2018年4月9日 0時) (レス) id: 2787d442a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona | 作成日時：2018年1月4日 10時
