43⌇キミが好きだ ページ45
楽しい時間が過ぎるのはあっという間で、退院したばかりのAを気遣い早めにお開き。
エマを家まで送って帰ろうとした時、マイキーのバブが近づいてきてオレのゼファーの隣で止まる。
「ケンチン、帰ってたのか。…A、喜んでた?」
「…気になんなら顔出せや」
「マイキー!なんで来なかったの?!A待ってたよ?!」
「…」
バブに跨ったままのマイキーに詰め寄るエマと、何も答えないマイキー。
「…まぁ、いいんじゃない?今頃三ツ谷と2人で楽しくやってると思うよ」
「…は?」
「三ツ谷、今日Aに告っちゃうかもな〜」
「…」
「そしたら2人付き合っちゃうかもな〜お似合いだよね、Aと三ツ谷!」
畳み掛けるように黙っているマイキーを煽るエマ。
「………ケンチン」
「あ?」
「オレ……Aのことすげぇ大好きみたい。
三ツ谷にも…誰にも渡したくねェ…」
「んなこと…マイキー以外みんなわかってんだよ。早く行ってこい」
「うん、ありがとうケンチン」
Aの家の方向へバブを走らせるマイキーの背中を見ながら「後で2人に怒られんぞ?」といえば「その時はドラケンが守ってね?」なんて首を傾げるエマ。
「しゃあねぇなァ…」
______
アクセルを踏み込み、通い慣れた道を走る。
Aの家の前に着くと玄関の前にしゃがみ込んでいる人影が見えて、慌てて駆け寄る。
「、Aッ!どうした?!」
『マイキー…』
「頭痛ェのか?!」
病院に連れて行った方がいいのか、オロオロしていると
『なんとなくマイキーがくる気がして待ってたら、ほんとに来た』
へらっと笑うAに安堵し、対面にしゃがみ込む。
「…外暗いのにこんなとこいたら危ねぇだろ」
『…マイキーが守ってくれるでしょ?』
「…三ツ谷はどうした?」
『タカちゃん?ケンちゃんたちと一緒に帰ったよ?』
「…チッ、アイツら……」
『タカちゃんがどうしたの?』
「いや、なんでもねぇ。
………A、今日誕生日会行けなくてごめん。……15歳、おめでと」
『うん、ありがと』
「…………オレ、Aのことが大好きだ」
『え…?』
「…誰にも、渡したくねぇ…」
『……私も。マイキーのこと、大好きだよ』
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mona(プロフ) - チヅさん» コメントありがとうございます!場地君、原作通りにするか救済するか永遠に迷ってます〜( •́ɞ•̀) (2022年9月20日 21時) (レス) id: 64bcb354c9 (このIDを非表示/違反報告)
チヅ(プロフ) - マイキーが可愛すぎる〜♡皆でお勉強会!場地君…死なせないで〜(T_T) (2022年9月20日 18時) (レス) @page35 id: eeaef92f1e (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 香恋さん» そう言っていただけると嬉しいです!タイムリーでしたね(笑)引き続き、よろしくお願いします𓅟 ̖́- (2022年9月17日 22時) (レス) @page32 id: 64bcb354c9 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - あ〜とっても面白かったです!楽しそうな皆と、嫉妬するマイキーが可愛くてニヤけながら読みました…キュンです。そして私も月見バーガー食べました!笑旬な話題でテンション上がりました♡最後の締めがまたいいですね♡更新楽しみです!! (2022年9月17日 14時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 香恋さん» わざわざコメントいただき、ありがとうございます!励みになります。拙い文章ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです𓅟 ̖́- (2022年9月13日 19時) (レス) id: 64bcb354c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mona | 作成日時:2022年8月30日 19時