短編集 (ページ28)

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ヨモツヘグイ ut #1 ページ28

ut「ごめんなぁ...こんな弱い男で」

ut「俺よりももっといい人、絶対おるからな」

突然、彼は未知の病にかかってしまいました。
医者は色々な手を使いましたが、鬱先生の病が治ることはありませんでした。

ut「Aは、幸せになってや｣

そう、言いながら彼は、微笑み、
息を途絶えました。

「...大先生よりいい人なんて、どこにもいるわけないじゃん...！｣

あの日から3年。

「私は...どうすればいいの...？」

「...ねぇ...」

「...また、会いたいよ...｣

「1回でいいから、声を聞かせて...」

1度死ねば彼に会える、そう信じて自殺を試みましたが、

「もし、会えなかったらどうする？」
「もし、死ねなかったらどうする？」
そう考えてしまい、怖くなり、結局出来ませんでした。

どうすれば、どうすればと悩み、
早く会いたいと求め、
もしかしたらもう会えないのではないかと悲しみながら、日々を過ごしていました。

とある日の朝。

いつも通り起き、準備をしていた時でした。

「！...っ、ぁ...」

突然、謎の痛みと苦しみで倒れてしまいました。

目を覚ますと、そこは真っ暗闇。

何も見えず、何も聞こえませんでした。