ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんとさくらんぼ ページ39

S「うめぼし」

M「し…翔好き？」

S「ふふ(笑)キスして？」


恒例？車内しりとり。今回は学びましたんで、翔もご機嫌。



何回もキスをする内に車は郊外の山の中へ。
予約を入れておいた農園にたどり着く。


簡単なレクチャーを受けた後、早速ハウスの中でさくらんぼ狩りスタート。

とにかく陽がたっぷり当たっている場所の真っ赤な実を探したら、脇の芽を傷つけないようにそっと摘みとる。

子供でも手を伸ばせば採れるよう低く育てられた木ばかりの畑だから、本来は、はしごに登って高い所を探さなくてはならないが

S「♪」

さくらんぼ大臣もご満悦。

S「潤、あ〜ん！」

プチッと採っては俺の口へ。

M「翔、後でさくらんぼパフェ食べるから先にお土産用を採って？」

S「さくらんぼパフェ？何それ初耳！ちょっとその話詳しく聞かせて？」

ぐいぐい迫る大臣に周りのおじいちゃんおばあちゃんもニコニコ。

M「それは後でね？翔は自分が食べるのだけ採りな？」

S「ぶぅ…」


プチップチッ。


カゴがいっぱいになってきたら、農園内のカフェへ。



S「えっと〜さくらんぼソフト、ベリークレープ、さくらんぼパフェにラフランスフロート…選べないぃ！！」


農園内のテラス風なスペースには、さくらんぼ以外にもこの農園で作られている果物を使ったスイーツがいっぱい。確かに東京じゃ食べられないからねぇ…


M「じゃ、潤がラフランスにして、さくらんぼソフトは二人で分けっこする？」

S「潤、頭イイ！翔はパフェ〜」

俺はホットコーヒー、翔はジャスミン茶と一緒にいただく。

ビニールハウスの中は初夏とはいえ結構暑かったから、テラスを抜ける風が気持ちいい。

「お待たせしました〜」

フルーツてんこ盛りのパフェが運ばれて来て、翔がにっこり笑みを浮かべる。

俺のラフランスフロートはシンプルでちょっとホッとした。

S「はい、あ〜ん！」

たっぷり生クリームのついたさくらんぼを翔がぐいぐい押しつける。

M「と、とりあえず潤はこっち食べるから、翔は自分の食べな？」

S「ええ〜っ…」

M「ほらあ〜ん！ソフト美味し？」

S「うん！」


ここ一カ月分の糖分を取り尽くす勢いで二人でスイーツを楽しんだ。





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