ヒモのしょーちゃん２

しょーちゃんとさくらんぼ ページ38

S「知念、ぜっったい離さないでよ！」

「ハイハイ。てか、僕メキシコのプロと空中ブランコした事ありますけど、この位だったら別に落ちてもどうって事無いですよ？」

あ、いま翔ね、ちょっと手が離せないの。

「とりあえず手、離さないと。さくらんぼ採れませんよ！」

知念、マジむかつく。



いまね〜智くんのスーパーの裏庭ではしご登りの練習してるの。


今度の週末、お泊まりで潤とさくらんぼ狩り行くの。いいでしょー♪

でもね、さくらんぼ狩りってはしご登れないと採れないんだって。

翔はちょっとだけ高い所苦手だけど、さくらんぼ大好きだから頑張る。潤にカッコ悪い所見せられないしッ！


お持ち帰り用の発泡スチロール箱をもらいに来たついでにイメトレ？してるんだけど


智くんたら

O「ごめん翔ちゃん。今日は知念に相手してもらって」

って加藤君とお仕事行っちゃって、仕方なく知念と練習してるの。

んも〜智くん達にはお土産あげない。


「翔さん、僕もそろそろ仕事に…」

S「知念、いっつも大した仕事してないじゃん」

「むぅ…こーしてやるッ！」

S「ちょっとちょっと！揺らさないで！」

怖い！この子怖い！


M「あーやっぱりここにいた。つか何してんの？危ないから降りな？ほら抱っこ」

S「潤！お仕事は？」

M「今日は半休。明日からの準備あるし。知念君、ごめんね〜ありがと」

知念は俺にだけ見えるようにあっかんべーして走って行ってしまった。あの子キライ。

M「はしごに登って何してたの？ペガサスごっこ？」

抱っこのまま潤が首を傾げる。

S「ん？さくらんぼ狩りのイメトレ。」

M「あー。明日行く所は低い所になるように育ててる農園だから、はしごは登らないよ？」

S「えーっ！！それ早く言ってよ！」

M「ごめんね？大事な翔がはしごから落ちたら大変だからねぇ。ところで発泡スチロールは？」

S「まだ。」

M「そっかそっか。じゃ、お弁当のおかず買いに行こうね〜」

S「潤？下ろして…」

M「あ、そっか。はい。翔ただいま。」

チュッ。

S「おかえり// 」

みんな出払った裏庭で素早くキスをされたら、騙されてた？事も許しちゃう。

潤はズルい。

M「お弁当は何が良いかな〜」

翔が押すカートに次々に品物が入れられる。

…明日が楽しみ♪


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