てるてるしょーちゃん ページ37
M「うわッ、また雨…」
潤の顔が歪む。
S「大丈夫…?」
急いでバファリンを差し出す。潤ね、雨降ると頭痛くなるの。翔が代わってあげれたらいんだけど。
M「ありがと。大丈夫だよ?行ってくるね」
ぎこちなく笑って頭を撫でてくれる。
パタン。カツカツカツ…
潤の革靴の音が遠くに行ったら、電話をかける
S「もしもし相葉?あのさぁ…」
受話器を置いたら、急いでお弁当持って派出所へ走る。今日は寄り道しない。潤の一大事だから!
A「翔ちゃん、いらっしゃい!お茶でも飲む?珈琲?」
S「イイから早く作るの!」
A「はいはい(笑)翔ちゃんが生徒さんなのに…松兄!翔ちゃん来たよ!」
派出所の机で松兄に習いながら、てるてる坊主を作る。これを吊すと雨が止むんだって。もっと早く知ってたら、潤を助けてあげたのに。
「それで、紐をくるくるって…大丈夫、置いてかないよぉ」
A「松兄、やさし〜(笑)」
S「出来たぁ」
A「どうする?ここに吊す?」
S「う〜やっぱ帰るッ!ばいばい!」
ホントはお弁当一緒に食べようと思ったけど、潤のお部屋に吊した方が早く雨が止む気がしたから、また走って帰る。
S「どこにしようかな?」
カーテンレールが一番高いけど、椅子に乗らなきゃいけないのがちょっと怖い。(ちょっとだけだから!)
う〜ん…あ。
お洗濯ものを干すハンガーにてるてる坊主をパチンと止めて。
S「超特急でお願いしまぁす!」
それからずーっと空を見てたんだけど。
M「…翔、翔?ただいま」
S「フニュ…おかえり。あぁッ!雨は?」
ガバッと起き上がったら、潤の後ろがピンク色の夕焼けで。
M「さっき止んだよ?ほら、キレイだねぇ」
潤がお膝に抱っこしてくれて、一緒に空を見る
S「ねぇねぇ、頭痛い?」
M「あ〜もう平気。てるてる坊主ありがと」
S「どういたしまして!なでなでして〜」
M「はいはい(笑)」
クスクス笑いながら、潤の指が髪を梳いてくれる。気持ちい…
M「翔はこれ好きだねぇ〜ところでお夕飯の仕度したいんだけど」
S「あとちょっとー」
M「翔のあとちょっとは長いんだよ」
S「じゃあ夕焼けが終わるまで」
M「はいはい(笑)」
夕焼けが終わっちゃうのが見えないように、ギューッと目をつぶって潤の膝にしがみつく。
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千翔(プロフ) - ひゃー( ´艸`) 今回もかわいいですね! しょーちゃん♪ 次の更新も、楽しみにしてまーす(^_^)v (2014年5月28日 18時) (レス) id: 978e8f34d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - *はな*さん» 星明かりだけの中なんで、照明持参でどうぞ! (2014年5月18日 7時) (レス) id: afc9116f09 (このIDを非表示/違反報告)
*はな*(プロフ) - ザ・セット回転しやがれ〜!…って真似されてましたよね♪今回は綺麗なスイーツのお写真が沢山で嬉しいです♪ イケメン二人が浴衣で散策してる所を…木の影から見ていたい。( 〃▽〃) (2014年5月18日 5時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - 彌生さん» はじめまして!お山ラバーの方に楽しんでいただけて嬉しいです。謎…ですよねぇ~決めてないだけなんですが(笑)おいおい出るかもしれませんのでお楽しみに。 (2014年5月12日 9時) (レス) id: afc9116f09 (このIDを非表示/違反報告)
彌生(プロフ) - はじめまして!いつもはお山に棲息してます。ここのしょーちゃんが可愛くて、すっかり虜になっちゃいましたぁ♪そんなしょーちゃんをこよなく愛するJもステキだし。でも、何だか訳ありなしょーちゃんの謎がとっても気になってます。これからもヨロシクですm(_ _)m (2014年5月12日 9時) (レス) id: 9c607b9682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆみ
作成日時:2014年3月12日 17時